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「20世紀少年<第2章> 最後の希望」を無料で観る方法は?あらすじ&感想

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20世紀少年<第2章> 最後の希望

2009年の1月31日に東宝の配給によって全国ロードショーされました。

第1作から引き続いて堤幸彦が監督で、人気マンガ家・浦沢直樹のベストセラーがもとになっています。

シリーズ第2弾となる本作品は第6巻「最後の希望」から15巻「ばんぱくばんざい」までを、原作者の盟友・長崎尚志の全面的な協力を得て139分にまとめ上げたものです。

第33回の日本アカデミー賞においては、ヒロイン・遠藤カンナ役の平愛梨が新人俳優賞にノミネート。

テロリストの汚名を着せられて亡くなった叔父の無念を晴らすために、ごく普通の生活を送っていた女子高校生が巨大な敵と謎に立ち向かっていきます。
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目次

あらすじ

世界各国で多くの犠牲者を出した2000年12月31日のテロ事件「血の大みそか」で、首謀者とされている遠藤ケンヂは爆発に巻き込まれて死亡したと報じられていました。

エマ
単なる新興宗教の教祖だった「ともだち」は人類を滅亡の危機から救った正義のヒーローとして、絶大な支持と権力を集めていきます。

ケンヂが我が子のように可愛がって育てていた姪のカンナは高校生に成長していましたが、通っている学校では毎日のようにクラスメートと衝突と繰り返している問題児です。

保護者代わりに面倒を見ているのはケンヂの同級生・瀬戸口ユキジでしたが、カンナは彼女の言うことでさえもろくに耳を貸そうとしません。

遂には反抗的な思想の持ち主との判断を下されたカンナは、クラスの落ちこぼれ・小泉響子とふたりで「ともだちランド」への特別研修に送られてしまいます。

1度入ると別人のようになって出てくると恐れられている施設ですが、カンナはここに隠されたともだちに纏わる重大な秘密に近づいていくのでした。

キャスト

遠藤カンナ/平愛梨

 

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主人公の死去というまさかの急展開によって、今作から主役となった遠藤カンナを演じているのは平愛梨です。

3000人の中からオーディションで選ばれたという強運と、不合格だった場合は芸能界の引退を考えていたという裏話を合わせてみるとまさに「最後の希望」というサブタイトルにピッタリですね。

大胆に切り落としたボーイッシュなヘアスタイルには、愛する叔父さんの形見である白い帽子もよく似合っていました。

小泉響子/木南晴夏

 

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本人にはその気がないのにカンナと共に次から次へとトラブルに巻き込まれていく、陰のヒロイン・小泉響子に扮しているのは木南晴夏です。

ともだちの正体にあと一歩まで迫りながら殉職した伝説の刑事の孫で、カンナとは不思議な共闘関係で結ばれていく蝶野将平役の藤木直人も好演しています。

オッチョこと落合長治/豊川悦司

ケンヂが残した大切な姪を守り抜くことを誓う瀬戸口ユキジ役の常盤貴子や、絶望的な海上の監獄からの脱出を目指すオッチョこと落合長治役の豊川悦司。

髪の毛にも白いものが混じって特殊メイクによる深いシワが刻まれているために、前作のような若々しさやエネルギッシュな面影は見当たりません。

その代わりに年齢を重ねることによって醸し出されていく、人間味や凄みのようなものが伝わってくるでしょう。

「20世紀少年<第2章> 最後の希望」ツイッターの口コミ

感想

東京都立新大久保高校の、眠気を誘うような朝1番の授業の風景から幕を開けていきます。

エマ
歴史の教師が黒板の前で「血の大みそか」について熱弁をふるいながらも、教室の中の生徒たちは最新バージョンの携帯ゲームの方に夢中な様子には笑わされますよ。

2015年に生きる少年少女たちにとっては、2000年が遥か遠い昔の「歴史」であることを痛感。

[moveline color=”#afeeee” sec=”5″ thick=”40″ away=”2″]ただひとり先生や教科書の[move]「犯人=遠藤ケンヂ説」に対して猛然と異議を申し立てる、女子生徒のカンナが勇ましかった[/move]です。[/moveline]

大人たちや社会からの同調圧力にやすやすと屈することもなく、周りに流されることも空気を読むこともありません。

優しかった叔父の悪口を軽々しく言った男子生徒に、制服にスカート姿で取っ組み合いのケンカを挑んでしまう無鉄砲さにハラハラしてしまいます。

そんなカンナと好対照なのが、いつものように遅刻してきて後ろの扉からコッソリと席に着こうとしている小泉響子です。

流されるままに生きてきた彼女にとっては、遠藤ケンヂがテロリストであろうとともだちがインチキであろうと構いません。

にわかに結成された凸凹コンビのようなカンナと響子が強制送還される、ともだちランドのイルミネーションが異様なほどの輝きを放っていました。

ふたりをそこへと運んでいくバスには、ドリームナビゲーター・高須がいます。
彼女のやたらと饒舌な語り口と、わざとらしい満面の笑顔には圧倒されてしまいました。

エマ
車内では念力でスプーンを曲げる怪しげなレクリエーションが行われていて、1960年代生まれだと懐かしのユリ・ゲラーを思い出してしまうのでは??

一見するとアメリカ型のテーマパークのような園内にも、何処かで見たような顔をした清掃員がうろちょろ。
見逃さないで下さいね!

第1ステージのシューティングゲームでは、いかにも反射神経の鈍そうな響子が予想外の高得点を叩き出しています。

歌舞伎町では悪徳警官にショットガンに銃撃されても弾に当たらなかったカンナが、テレビゲームになった途端に苦戦してしまうのが皮肉です。

ゲーム画面の背景が幼い頃に預けられていたコンビニにそっくりで、敵キャラクターがどことなくケンヂに似ているからなのかもしれません。

なんとかアトラクションをクリアしてランキング上位に食い込んだカンナと響子が足を踏み入れることになる、ボーナスステージが圧巻です。

まとめ

ともだちのシンボル

[moveline color=”#afeeee” sec=”5″ thick=”40″ away=”2″][move]ともだちの顔は全編を通して包帯でグルグルに包まれていて、喋る時にはボイスチェンジャーを使用するほどの徹底ぶり[/move]です。[/moveline]

厳重なセキュリティーが張り巡らされた刑務所・海ほたるから命からがら脱獄したオッチョの言葉を信じるならば、ケンヂたちの同級生であることは間違いありません。

現実の2015年とバーチャルリアリティーの1971年を行き来していくスピーディーな展開の中に、重要な手掛かりが隠されているので推理してみて下さい。

この映画1本でひとつの独立した物語としてもちろん楽しめますが、やはり第1弾「終わりの始まり」を観て軽くおさらいしておくのをお勧めします。

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