魔女である湯婆婆の弟子ハク。
序盤ではあちらの世界へ迷い込んだ千尋を助けるため、何度か魔法を使っていました。
湯婆婆の元へ来てどのくらいになるかは分かりませんが、魔法が使えるようになっていたのは確かです。
ハクはなぜ湯婆婆に弟子入りしたんでしょうか?
釜爺は千尋にハクと会った日のことをこのように言っていました。
「ハクはな、千と同じように突然ここにやって来てな。魔法使いになりたいと言っておってな。わしは反対したんだ。」
このことより、“魔法使いになりたい”という意思はあったようです。
やはり湯婆婆のことを良く知っていそうな釜爺は反対していました。
なぜハクは湯婆婆の弟子になりたいと思ったの?
考えてみましょう。
1、ハクは魔法を使って自分の川を、元に戻したかったのではないか
ハクは、琥珀川の神さまでした。
しかし、土地開発のためマンションが建てられ、琥珀川は埋め立てられ…。
川が無くなってしまっても、川の神さまが消えてしまうことはない模様。
ハクは、どうしても琥珀川を取り戻したくて魔法の力を必要としたのかもしれませんね。
オクサレサマも川の神さまでしたが、川を汚され酷い目にあっていました。
しかし、自分の川を捨てることなく自分の体を清めに湯屋へやってきました。
やはり、どんなことがあっても愛着があり自分の役目を果たしたいように感じられます。
2、自分が神様として宿れる新しい川を作りたかった
人間によって埋め立てられた川は、もう存在しなくなっていることは事実です。
行き場所を無くして彷徨うのではなく、人間の世界に今までと同じようにいたかったと思います。
川の神さまとして、次に役目が果たせられる川を作りたかったことはあり得る話です。
川を作るための力を身につける必要があったのではないでしょうか。
その力こそ魔法の力だと考えられます。
3、人間に対して怒りを感じており、復讐しようと考えていた
環境破壊を行う自分勝手な人間によって、突然自分の居場所を奪われてしまいました。
そんな人間に対して何か罰を与えたかったとも考えられます。
釜爺はハクを
「どんどん顔色が悪くなるし、目つきばかりキツくなってな。」
と言っています。
ただ、幼い千尋が川に落ちたときハクは助けていますし、両親が豚にされ一人ぼっちとなった千尋を何かと気遣っています。
もちろん最初は千尋のことを覚えておらず、人間でありながら助けた感じです。
そのような優しさを持っているハクが、人間に対して罰を与えようと考えていることには違和感があります。
4、魔力を身につけ、油屋で高い地位を築こうとしている
琥珀川の神さまとして川を長い間見守ってきたのだと思います。
その川が突然埋め立てられて無くなってしまいました。
一瞬で居場所を無くしどうしたらいいか分からないハク。
千尋のようにあちらの世界に迷い込んでしまったのかも。
新たな居場所を見つけると同時に、油屋の経営者である湯婆婆の弟子となることで、湯屋で良い立場を得たいと考えたのかもしれません。
しかし、そんなハクを湯婆婆がすんなり受け入れるわけがありません。
ハクは神さまであったので、湯婆婆にとって自分の手下としては申し分ありません。
ハクは、契約書に本名を書いてしまい、自身を見失ってしまいました。
そして湯婆婆に操られ、支配される存在に(>_<)
5、ふらっと迷い込んでしまったあちらの世界から逃げ出すために、弟子になってしまった
そんな可能性も考えられます。
居場所がなく自暴自棄になってしまったハクは、魔法使いになって特別な力を身につけたいと考えていた可能性もあります。
しかし、あの湯婆婆に上手く操られてしまいます。
逃げたいのに逃げられないため、湯婆婆の弟子として修行していることも考えられます。
そしてなんとかこの世界から逃げ出そうと考えていてもおかしくありません。
千尋と会ったばかりの頃は、神経質でピリピリしていた印象があるハク。
幸運なことに千尋と出会い、自分の名前を思い出したハクは、前向きになってましたよね!
「私は湯婆婆と話をつけて、弟子を辞める」とハクは言っていました。
弟子を辞めても構わないと思えるようになったんですよね。
まとめ
ハクはその後、自分に合った川を見つけて、その川の神さまになっているんではないでしょうか。
そして、その川は千尋が住んでいる引越し先の家に近い川で、千尋を近くから見守っていてくれたらいいなぁと思います。
\ジブリ最大のヒット作!/
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