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家豆 Vol.4 建築家

 

こんにちわ。保坂です。暖かくなってきて花粉が飛び出しました。道や電車の人達も皆さんマスクをして花粉対策していますね。私は例年「ザイザル」というアレルギー反応を抑える薬でこの季節はなんとかやり過ごしています。早く桜が待ち遠しいですね。今年の東京の開花予報は20日前後のようです。今回の家豆で取り上げるお題は「建築家」です。

 

 

建築家

 

改めて「建築家」ってどんな職業で、どんな能力が必要なのか考えてみたいと思います。

 

 

法律を知る

 

実は建築設計の世界は様々な専門的な法律の元、成り立っています。最も基本的な法律は「建築基準法」です。その他にも東京の場合「東京都安全条例」という法律があります。地方に行けばその土地の条例があります。「民法」も把握していないと家の設計は成り立ちません。あとは区単位などで発生する「条例」です。ここにあげた法律は基本的な法律ですが、他にも様々な法律があり、それらを基本的に全て網羅していないと設計というものは成り立ちません。

 

 

独自のセンス

 

「建築家」はアパレル業界に例えると一つの「ブランド」なので、やはり「個性的なセンス」や「独特の個性」が必要だと感じます。しかし、基本的には法人や個人のお施主さんがいて依頼を受けてお施主さんの所有物を設計する訳です。ですので、突出している「個性的なセンス」がお施主さんに受け入れられる事もあると思いますが、それはどちらかというと少数派で、多数派はお施主さんの意向を反映した中に、自分のデザインのエッセンスを提案していく形だとうまくまとまると思っています。お施主さんの家 = 芸術になる場合は少数派、と説明すればわかりやすいでしょうか。

 

 

3次元空間把握

 

 

設計の図面は基本的に「平面図」「立面図」「断面図」「展開図」など2次元で図面を作成し設計を進めていきます。しかし、実際に出来上がる家だったり建築は3次元な訳です。ですので、2次元の表現で3次元を頭で理解しイメージ出来る能力が必要になります。逆に言うと、最初のコンセプト段階で頭の中では3次元で空間をイメージしています。その頭の中の3次元のイメージを設計手法として2次元の図面で表現すると説明した方がわかりやすいでしょうか。建築家は図面には表現されない外部からの光の入り方や内部空間で発生する陰影などを頭の中でイメージして、開口部の位置を決めたり壁の位置を決めたりしています。

 

 

人に伝える事

 

 

少し前にふれましたが「建築家」は自邸でない限り必ず施主がいます。という事はどんなに優れたセンスを持っていても、どんなに優れたプランを考えたとしても、お施主さんに説明をして承諾をされないとその案は現実にならないのです。私たちの世界ではこれを「プレゼンテーション」と言います。訳して「プレゼン」です。基本的に設計の世界は特殊で専門的なので、その専門的な内容を専門用語を使って一般の人に説明しても分かる訳がありません。だから、自分の考えた案をお施主さんに納得してもらうために「人に伝える能力」が必要なんです。出来るだけ分かりやすい日常単語で。また、図面だけでなく「模型」や「パース」「スケッチ」など一般の人が認識しやすくなるようなツールを使う事もあります。

 

 

コスト感覚

 

 

どんなに優れたセンスを持っていても、カッコイイ今までにない建築を設計出来る人でも、予算が青天井のお施主さんはそうはいませんので、皆さん現実的に予算のあるパターンが多数派です。現実的な話になりますが、土地抜きの家だけで3000千万のご予算のお施主さんに対して、めちゃめちゃかっこ良くて今までにない新しい家を設計して、見積が出たら、倍の6000千万だったら本末転倒になってしまいます。一番負担を受けるのはお施主さんです。時間は帰ってきません。当然、信用信頼も失います。

 

 

構造を把握する

 

 

建築はパソコンの中の世界やバーチャルな世界とは異なり実際の世界で土地の上に存在するものです。土地の上に存在するために当然「構造体」があります。基本的な所では「木造」「鉄筋コンクリート造(RC)」「鉄骨造(S)」それらの「混構造」。木造の中にも「在来木造」「ツーバイフォー」に代表され様々な工法が存在しています。詳細な専門的な部分は別途「構造家」という専門的な職種の人間が行いますが、構造種別の選別や基本的な構造計画は建築家が行います。例えば、お施主さんの希望を反映してどの構造体を選択するか。仮に崖地だったら、木造を選択するのかRCを選択するのか。予算的に木造がベストなのかRCでも予算が合うのか。そのような知識、能力がないとなりません。また少なくても基本的な構造の知識がないとまずプランが書けません。

 

 

施工方法を知る

 

 

業界的な話で、大学出の新卒生などが現場に行って大工さんや専門職の人と打ち合わせをすると、キャッチボールにならなかったりする時があります。それは現場で働いている人達は経験があり「施工方法」を熟知している猛者達です。反面、大学出の新卒などは施工的な知識が乏しい時があります。そもそも経験値が違います。無理もありません。大学で教えられる知識と現場で必要とする知識は少し異なるからです。ですので、仮にデザイン側面が素晴らしくても、そのデザインした建築を実際に施工する方法や知識がないと密度の濃い完成度の高い建築は出来にくいかと思います。現場は基本的には監督が統率しますが、その監督をマネージメントするのは建築家の仕事なんです。

 

 

建材知識

 

 

外壁、屋根、サッシ、床、壁、天井、キッチン、風呂、便器、洗面器、など建築の様々な部位で様々なメーカーが数え切れない程の「建材」を開発、販売しています。毎年毎年新しい建材が更新されていきます。基本的な建材を扱うメーカーは全て把握して引き出しとして持っていないといけませんし、新しい建材などにもアンテナをはり吸収していく必要があります。ストックの量、探究心などがお施主さんへのプレゼンの幅につながると思います。そういった意味での「建材知識」は大事です。

 

今日の家豆は「建築家」を取り上げ「建築家」に必要な基本的な能力を取り上げてみました。この能力だけ備わっていれば建築家がつとまる訳ではありませんが、なくては成立しない基本的な能力だと思います。また人それぞれ性格や個性もありますので、必ずしも当てはまるものでもないと思います。保坂でした。

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