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映画『バリー・リンドン』のあらすじと感想

Barry Lyndon

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1970年代、スタンリー・キューブリックほど天才の名前をほしいままにした映画監督はいませんでした。

目次

天才スタンリー・キューブリックの軌跡

イギリスへ移住してから、才能が開花

元々独立プロで低予算で作った『現金に体を張れ』『突撃』などで注目はされていましたが、その才能が本当に開花するのは、製作の自由を求めて拠点をアメリカからイギリスへ移してからです。

1963年に発表した『博士の異常な愛情』が批評的に大成功し、続いて1968年に発表した『2001年宇宙の旅』によって映画作家としての地位を不動のものとしました。

2001年宇宙の旅

『2001年宇宙の旅』は当時のSF映画の概念を越えた傑作。

キューブリックはこの作品から完璧主義者としての一面を見せ始めます。

つまりワンショット・ワンショットにこだわり、自分のイメージ通りの映像が撮れるまで時間と費用を惜しみません。

時計じかけのオレンジ

それは次の『時計じかけのオレンジ』でも徹底され、暴力に生きる近未来の少年たちの姿が非常に完成度の高い語り口で描かれていました。

『2001年宇宙の旅』と『時計じかけのオレンジ』の圧倒的な出来栄えはキューブリックを畏敬の対象とし、その粘りに粘る演出のこだわりぶりと相まって巨匠、天才などと褒め称えられるに至りました。

そんなキューブリックが大きな期待のなか、続いて製作したのが1975年の『バリー・リンドン』。
『虚栄の市』の文豪サッカレーの原作に基づく歴史劇でした。

実はキューブリックはナポレオンに興味を持ち、その生涯を映画化するつもりだった

ところが土壇場でスポンサーが降りてしまったためにやむなく企画を変え、似たような歴史劇である『バリー・リンドン』を製作することになったのです。

代替作品でも一切手を抜かないキューブリック

代替の作品だったものの、キューブリックの完璧主義はそんな映画でも遺憾なく発揮されています。

『バリー・リンドン』あらすじ

18世紀における1人の青年の出世物語

アイルランド生まれのバリーが故郷を捨てて旅に出るのですが、ひょんなことから兵士となって戦場へ駆り出されます。

さらにその後はスパイになったり、イギリスの社交界にうまく潜り込んだりと変転を続け、最後には持ち前の男としての魅力を発揮してリンドン伯爵夫人を誘惑。
うまくその夫に収まることになります。

エマ

でも生活が乱れた上に決闘で大怪我をし、ついには栄光の座から転落してしまいます。

以上のようなストーリーそのものは歴史小説によくあるピカレスク・ロマンで、特に目新しさはありません。

キューブリックがこの映画でやりたかったことって?

それは、18世紀の生活の様子を絵画のような美しさで再現することです。

まずNASAに行った

NASAは宇宙での記録のために光量のない場所でもフィルム撮影できるレンズを開発していました。

キューブリックはそれを映画カメラに装着し、ローソクの光だけに照らされた当時の室内をライトを用いずに撮影したのです。

これは当時としては画期的で、それらのショットは独特の画像になりました(そのせいもあってこの映画はアカデミー撮影賞を受賞しています)。

美術や衣装もなるべくリアルに見えるように徹底的に凝った

窓から差し込む自然光によって当時の絵画がそのまま動き出したかのような効果を出しました。

この時代を描いた映画やドラマは数え切れないほどありますが、この作品ほど画調という点でリアルに見えるものは少ないでしょう。

映像の美しさを強調するために、あえてドラマ部分は劇的な描写を避けた

さらに主演に選んだのは、演技が決して上手いとはいえなかったライアン・オニールです。
彼にわざと表情の乏しいぶっきらぼうな演技をさせ、様式的ともいえるドラマ作りをしています。

おかげで映画の進行はゆっくりしたものになりましたが、それもキューブリックの計算のうちです。

特にラスト近くの決闘場面はそのテンポの遅さが効果的で、かえって緊迫した雰囲気を醸し出していました。

ただ、それが災いしてアメリカでは興行的に成功しませんでしたが、その圧倒的な映像美への評価は年々高まり、今ではキューブリックの天才ぶりを証明する作品の1つに数えられています。

エマ

クラシックを全面的に用いた音楽も素晴らしく、重厚な映画を見たいという人なら必見でしょう。

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