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海原電鉄の回数券に書かれた「滋養」「絶佳」の意味って?

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釜爺が千尋に渡した海原電鉄の回数券。
そこに書かれた「滋養」「絶佳」の文字が気になったので調べてみました!

目次

乗車券に書かれた文字の意味は?

海原電鉄は千尋が銭婆宅へ向かうときに乗っていた電車。

釜爺が昔の使い残りの乗車券を千尋にくれましたよね。
実はこの乗車券には2つの言葉が載っています。

のりきり(1名様限り)の左右それぞれに『滋養』『絶佳』と……。

どうでしょう?
どちらも普段はなかなか目にしない言葉です。

わたしも初め、これがどう言う意味なのか不明でした。
そこで調べてみると、

  • 『滋養』・・・身体の栄養となること。また,そのもの。
  • 『絶佳』・・・風景がすぐれていて美しいこと。

と出てきます。
これは一体なにを意味するのでしょうか?

その答えは、案外私たちの身近なところにありました。
この文字はあの国民的駄菓子である『森永ミルクキャラメル』のパッケージに書かれているものと一致しているのです!!

 

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こちらがパッケージのデザインです。
よく見ると、左右に『風味絶佳』『滋養豊富」とありますよね。
左右に分かれているレイアウトも見事に一致!

海原電鉄の乗車券は、森永ミルクキャラメルがモチーフだと考えて間違いないようです。

森永太一郎氏の生涯

スタジオジブリはなぜ、森永ミルクキャラメルのパッケージデザインをモチーフに採用したのでしょう??
その理由は森永製菓の創業者、森永太一郎氏の生涯にあると考察します。

太一郎氏は1865年、豪商の生まれだが…

7歳のときに、父の死と母の再婚者との不仲が原因で孤児となります。

たった一人でアメリカへ

19歳で陶磁器を輸出する会社に勤め、直接外国人に陶磁器を売ろうと思い立ち単身アメリカへ。
しかし言葉もろくに通じず、日本人ということで差別され辛い日々を送ります、

公園で途方に暮れていたある日、彼の前に上品な老婦人が現れキャンディーをくれたのです。

その美味しさに感動した森永氏は洋菓子職人を目指すのでした。
その中で世話になった夫妻はクリスチャンであり、森永氏も影響を受け信者となりました。

修行を積み、日本に帰国

1899年『森永西洋菓子製造所』を開きます。
そして森永ミルクキャラメルは大ヒット商品に。

成功を手にした彼は信仰心を失い金に溺れる日々を送ります。
堕落した生活を送っていた森永氏でしたが、妻の死によって自身の行動を悔い改めるのでした。

1937年、製菓と信仰に捧げた人生は幕を閉じます。

波瀾万丈、映画のような一生ですね……。

なぜ『千と千尋の神隠し』に森永ミルクキャラメルのパッケージを採用したのか?

大きく2つの理由があると考えます。

千尋というキャラクター

千尋は10歳で両親と逸れ、全く別世界の油屋で働くことに。
これは森永氏が7歳で孤児となり、若くして渡米した過去に似ていますね。

知らない世界。
知らない人々。

知らない文化もたくさんある中で生き抜いた森永氏の生涯を、宮崎監督は知っていたのではないでしょうか?

森永氏はアメリカで折れかけたときに老婦人からキャンディーをもらい、それが救いとなります。
そしてキリスト教を熱心に信仰しました。

金に溺れ、一度はその信仰心をなくし妻を失った後で過ちに気付いた太一郎氏

一方で千尋は物語の終盤で銭婆からお守りの髪留めを貰います。

エマ
映画内では元の世界に戻ったあとのことは描写されてません。

でも彼女が不思議な世界のことを思い出すとしたらその髪留めがキーアイテムとなるでしょう。

また千尋は湯屋で働きさまざまな人に支えられたことで大きな成長を遂げました。
また、カオナシから金を差し出された時も「欲しくない」「私の欲しいものはあなたには絶対に出せない」と断っており、お金よりも大事なものを幼くして理解しています。

そのことを決して忘れてはいけない、というメッセージを込めて、物語の中に『滋養』『絶佳』という言葉を残したのではないでしょうか?

海原電鉄の駅名

作中で海原電鉄の通る駅(あくまで通る駅。全てではない)は沼の底含めて4つあります。

1、南泉駅

沼原駅の表示板に1つ手前の駅として載っています。

2、沼原駅

沼の底以外の駅で唯一描写がある所。
黒い影の乗客は、皆この駅で降りました。

この乗客たちは死者であるという都市伝説も存在しますが、それを裏付ける根拠はありません。

3、北沼駅

沼原駅の表示板に1つ先の駅として載っています。

4、沼の底駅

銭婆の家の最寄り駅。
千尋たちが降りたあと乗客がいなくなった電車は線路を辿って恐らく次の駅へと進んでいきます。

その先の駅名は不明です。

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この電車は死者の世界へと繋がっている?

そんな噂がネット上で広まっています。

釜爺が千尋に「とにかく六つ目だ」と降りる駅を間違えないように念を押しているシーンがありますね。

これは、然るべき駅で降りずに終点まで行ってしまったら死の世界へ入ってしまうという暗示なのではないかと言われています。

黒い影の乗客は死者なのではないか?

でも前述のとおり、他の乗客たちは千尋たちより先に沼原駅で降りているのでその線はないかと思います。

ただ、先の停車駅がわからない以上、死者の国に繋がっているという可能性も捨てきれませんよね。

[moveline color=”#afeeee” sec=”5″ thick=”40″ away=”2″]宮崎監督は、[move]映画製作の初期段階から電車のシーンを入れることを決めていたそう[/move]です。[/moveline]

クラマックスとしては少し寂しいシーンではありますが、森永と深いかかわりがあることからも、監督にとって大切なシーンであることがうかがえます。
もう一度見返してみると、まだまだ新しい発見があるかもしれませんね!

\ジブリ最大のヒット作!/

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