わたしは「ダイ・ハード」という映画が大好きです。
映画公開は1989年。
けれどもわたしはテレビ番組の放送でこの作品の存在を知ったのです。
ちょうどその時に録画をしていたのですが、あまりの面白さに何度も何度も見直していました。
あまりにも見直しすぎたために、当時の録画の主流であったVHSのビデオテープが擦り切れてしまったほどです。
またこの映画作品の舞台となった超高層ビルは米のLAにあるフォックス・プラザという建物なのですが、アメリカ旅行でこのビルの実物を見た時にはものすごく興奮してしまいました。
旅行は会社の慰安旅行であり、このフォックス・プラザは目の前を車で通りすぎただけだったのが残念でした。
もしこれが個人的な旅行であれば、間違いなく中に入って行ってこの「ダイ・ハード1」と同じかどうかまできちんと確かめていたところであります。
そして録画の主流がVHSではなくDVDになってからはもちろん、ハードディスクに録画してDVDに焼いています。
そしてテレビで放送がある時には必ず録画してDVDに焼くのはもちろん、市販のDVDまで購入してしまったほどのハマりぶりでありました。
さてここから一体なぜ私がこの作品にこれほどドハマりしてしまったのかというのを簡単なあらすじを書いていきながら紹介していきます。
「ダイ・ハード」あらすじ
クリスマスイブの夜にNY市警の刑事ジョン・マクレーン(演:ブルース・ウィリス)は別居中の妻ホリー(演:ボニー・べデリア)が勤める日系企業ナカトミ商事が主催するクリスマスパーティにやってきました。
このナカトミ商事のビルはロサンゼルスにあるハイテクの超高層ビルにあるのですが、このビルでのクリスマスパーティをしているところに正体不明のテロリスト集団がこのビルを占拠してしまいます。
何とかテロリストの目を逃れたマクレーンはたった1人で13名のテロリストたちとの戦いを開始します。
テロリストたちはFBIをも手玉に取るようなプロ中のプロ集団であり、マクレーンは何度も死にそうなピンチに陥ります。
しかし妻や子供たちへの想いとただ1人彼の味方ともいえるロス市警の警官アル・パウエル(演:レジナルド・ベルジョンソン)の励ましもあってくじけることなく戦い抜き、最後にはテロリスト集団のボスであるハンス・グルーバー(演:アラン・リックマン)をビルの外に投げ落として妻と抱き合うのでした。
「ダイ・ハード」の面白さのポイントはどこ?
次にこの作品の関心を引くポイントを上げていきましょう。
1 ストーリーのわかりやすさ
映画作品の中には一度見ただけではよく意味が分からないような作品も少なくありません。
しかしこの作品に限ってはそのようなことは全くありません。
アクション映画ですから医療系の作品のような難しい専門用語も出てきませんし、推理物のようにトリックの謎解きに頭を悩ませることもありません。
高層ビルにテロリスト集団が立てこもって人質を取り、そのテロリストたちに戦いを挑む1人の警官がいるというわかりやすさです。
そしてテロリストたちの目的は政治的な要求と思わせておいて、実はビルの中に眠る6億4千万ドルの無記名債券を盗むことだったというのもわかりやすいです。
2 主人公の絶妙な強さ加減
アクション映画では筋肉ムキムキの主人公が活躍したり、武道の達人などが暴れ回るというタイプの作品も多いです。
アーノルド・シュワルツェネッガーやスティーブン・セガールなどが主演する作品はこういった系統の作品と言えます。
こういう作品では主人公の絶対的な強さに爽快感を覚えますが、敵との戦いにおいては主人公が強すぎて若干白ける側面もありますよね。
例えばスティーブン・セガールさんの「暴走特急」という映画ではセガールさんが強すぎて相手のテロリストたちがビビりまくっています。敵のボスとの対決でもセガールさんが圧倒的に倒してしまうという展開でした。
しかしこの「ダイ・ハード1」の主人公であるジョン・マクレーンを演じるブルース・ウィリスさんは筋肉ムキムキでもなければ武道の達人でもありません。
いわば普通の人間に近い彼が戦うからこそ、敵との対決が盛り上がるのです。
テロリスト集団の中での実働部隊のリーダーであるカール(演:アレクサンダー・ゴドノフ)との戦いは壮絶なものがありました。
3 敵のテロリストたちの強さ、チームワークの抜群さ
アクション映画ではいくら主人公が良くても敵が強くないと盛り上がりません。
その点でもこの作品では
冷酷非情ではあるが、すぐにてきぱきと指示を出すリーダーのハンス
実働部隊のリーダーで屈強なカール
そのカールの弟で電話線切断などを担当する頭脳派のトニー(演:アンドリアス・ウイスニウスキー)
爆薬設置の担当ハインリヒ(演:ゲイリー・ロバーツ)
ガードマンに成りすますエディ(演:デニス・ヘイデン)
コンピューター技術に優れていてビルの金庫破りを役目とするテオ(演:クラレンス・ギルヤード・Jr)
など各部門に優れた人材が揃った最強の集団だと言えます。
4 ノンストップハードアクション
この作品の最大の売りともいえるのがこのハードアクションです。
ハンドガンやマシンガンでの銃撃戦、爆薬によるビルやヘリコプターの破壊、グレネードランチャーによる装甲車の破壊、粉々に割れるガラスなど、この作品では終始アクションシーンがド派手であり、視聴者は全く飽きることがありません。
5 実は語学学習にも◎
日本語ではなく原語で再生すると、英語以外の言語もたくさん出てくるのがわかります。
テロリストたちの大半がドイツ出身でありますが、中にはイタリア人やフランス人もいると思われます。
テロリスト同士の会話ではドイツ語を中心として、英語以外の言語も喋ってます。
ハインリヒとともに爆薬の設置をするマルコ(ロレンゾ・カッチャランツァ)などが興奮した時に言っていたのはイタリア語ですし、テオの補佐をしていたクリストフ(演:ジェラール・ボン)にハンスが話していたのはフランス語です。
そしてドイツ出身のハンスが普段話すのは単語をきちんと区切って喋るイギリス英語なのですが、マクレーンに追い詰められて人質のフリをする時に話すのは流暢なアメリカ英語だというのも作品を繰り返し見ることでわかる楽しみの1つです。
6 ダメ男君たちの存在
そして映画作品を盛り上げるのはなにも主役や強い敵役ばかりではなく、いわゆるできないダメ男君の存在も重要です。
この作品でのダメ男君はその1がロス市警の本部長で現場の作戦指揮を担当したドウェイン・ロビンソン(演:ポール・グリーソン)でしょう。
打つ手打つ手がテロリストたちにことごとく読まれてしまい、マクレーンに対しても邪魔をするなと終始罵倒するばかりでした。
そしてダメ男君その2がテレビ記者のリチャード・ソーンバーグ(演:ウィリアム・アザートン)です。
強引な取材をする彼はマクレーンの家に押しかけて子供たちにインタビューをすることでホリーの素性をテロリストたちに知られてしまいます。
本来テロリストたちは屋上を爆破して人質とともに死んだと思わせる計画でしたが、ホリーがマクレーンの妻だと知って、警官の妻は何かの時に使えると考えてホリーだけは人質として連れていってしまったのです。
無事に解放されたホリーがソーンバーグにグーパンチをしたのも当然でしょう。
ロビンソンがいたからこそパウエルの優秀さがわかりますし、ソーンバーグがいたからマクレーンとホリーが抱き合うシーンもより感動的になったという見方もできるわけです。
まとめ
こういったわけでこの作品は何度見てもその面白さが薄れることはなく、逆に見るたびにどんどん新しい発見がある素晴らしい作品と言えます。
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