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映画「ダブルフェイス(日本版)」の感想【ネタバレ注意】

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この映画のあらすじは警察官が潜入捜査のためある男がヤクザの組に入り、同じヤクザの組は警察の動向を伺うためスパイを一人送り込むというものです。

目次

どんな映画か

まずこの映画の原作はインファナルアフェアという外国の映画を日本版でリメイクした形になります。

日本の映画になったとしても全体的に緊迫感があり潜入捜査官とスパイの二人の心理戦がとても良かったです。

それに主演の西島秀俊さんと香川照之さんがとてもカッコいいです!

バレるかバレないかの狭間で一つ一つの行動が運命を左右するストーリーは時間を忘れさせてくれる程はらはらドキドキしました。

全体的に暗いストーリーですが、近頃では珍しく面白いながも重く考えさせられる作品でした。

映画のストーリーと観てどのように感じたか

二人の主人公は潜入捜査官とスパイというそれぞれの役割を持って行動を行っています。

しかしある場面から自分の役割に疑問を持ち始めます。

映画は二部構成

一部、二部とスポットが当たる人物は違います。
一部は潜入捜査官、二部はスパイの男です。

一部は西島秀俊さんが演じる潜入捜査官が主人公

この主人公は進んで任務を行っているわけではないので『潜入捜査はいつになったら終わるのか?バレたら殺される。』といった思いを抱えています。

しかも本当は警察官なのに周りの人間には真実を言えず、自分はヤクザと言わなければならない。

そんな姿は見ていてやっぱり辛い・・・。

それに今の社会は人間関係が複雑で自分を偽って日々過ごす人が多いので、そういう部分でも主人公と重なり感情移入ができました。

それに物語が進むにつれ主人公には恋人ができます。

好きな人と一緒にいたいが危険な任務に巻き込みたくないという場面もありました。

結構ありがちな設定なんですがこの映画の雰囲気ではよくそれが表現されており見ている人にも恋人と一緒にいれる大切さを学ばせてくれたように感じました。

二部のスパイの男、演じるのは香川照之

この主人公は組に忠実な男なのでボスの命令で冷徹に警察をスパイしていきます。

しかしそんな任務の最中さらに別の任務が与えられます。
それはある女を監視する事。

男は任務でその女に近づきますが段々と好意を持ちはじめてしまいます。

そんななか『こんな任務をこなしていていいのだろうか?もっとまともな生き方があるんじゃないか?』と疑問を持ち始め今までの任務を全てなかった粉とにするような行動にでます。

この二人に共通語するのは愛する人がいたという事ですね。
しかし結末は全く違うものになりました。

やはりこういうのを見ると切ないですね。

本当に愛する人や家族と平和に暮らせる事はありがたいことなんだと感じました。

この二人の主人公もこんな任務なんて関係なく女性と出会っていたら普通に恋をして普通に結婚して幸せに暮らしていたはずです。

それに一度人の道を踏み外したら、普通の暮らしに戻ることはすごく難しいことも実感させられました。

ちなみにそれぞれのパートで主人公たちの生い立ちも紹介されます。

少し話がそれてしまいますがドラマ、ガリレオシリーズの『容疑者Xの献身』を見終わった後と似たような感情を持ちました。

この映画について良いところ、悪いところ

良い所は前述した通りストーリーが面白い。

最近の日本映画では珍しく結構敵、味方ともに容赦がありません。
なので自分はテレビに釘付けになる程でした。

それに主人公たちの感情の変化に伴い劇的に場面が変化していく様は本当に圧巻で面白いです。

主演二人もカッコいいし他の登場人物も雰囲気にあっていました。

悪かった点は容赦のないストーリー

見る人によっては苦手な部分だったり中には怖い場面も多いかもですね。
登場人物たちも死んだりする所もありますからね。

ストーリーも明るい場面はほぼほぼ無く終始シリアスなシーンで進んでいきますから精神的に疲れてしまう人は注意かもしれませんね。

また、これは完全に個人的な意見ですがある登場人物がミスをします。

そのせいで主人公は窮地に立たされます。
とにかくこれは少し酷いなと感じました。

少し考えれば防ぐ事ができたミスだったと思うのですが。ここだけは少し無理矢理な感じがありましたね。

それにこの登場人物は考えなさすぎる言動も多かったためあまり好きになれないキャラクターでしたね。

俳優さんは好きなんですがね~。

結末について『ネタバレ注意』

二人の主人公はついにお互いの正体をつかみいよいよ対面する事になります。

そしてお互いの思いをぶつけ合いますが結局二人はわかり合う事がなく、潜入捜査官は最終的には殺されてしまい、スパイの男はヤクザを辞め警察官の道を歩き出そうとしましたが結局はヤクザから抜け出す事は出来ずそのま続けてしまうという暗いストーリー。

恋人に関しても潜入捜査官は死んでしまい結ばれず、スパイの男は自分の正体がバレてしまい女性に軽蔑され離れていってしまいます。

今まで葛藤した二人の主人公に対し少し救いが無さすぎる結末ですがこれはこれでこの映画の良さが引き出されているエンディングだと思いました。

本当に考えさせてくれるエンディングで多分見た人、それぞれで感じ方は違うものになると思います。

まとめ

自分が見た映画のなかでは最高に面白い作品と言っても良いくらいでした。

エマ
特に見ている最中にどっちが勝つのだろう、本当にそれで大丈夫か?
と感情移入しながら見た映画は久しぶりでした。

心理戦の事を中心に書きましたが、アクションも気合いが入っており良い意味で日本の映画っぽくない映画でした。

それに主人公や登場人物の感情や考えはとても上手く表現出来ており、それにもあり映画を見ながら自分に置き換えて人生について考えてみたりなんて事もさせてくれます。

前述した通り恋人と一緒にいる幸せ、自分を偽って生きている事に対しての葛藤など考えさせられました。

大げさかもしれませんがそう思わせてくれる素晴らしい映画でしたね。

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