忍び寄る地球温暖化。
ずっと訴えられている問題ですが、何となく先のことであり、対岸の火事のように流されてきたように思います。
しかし近頃は、異常気象などによる災害が多くなっていますよね。
決して他人事とは言えない現状が周知され始め、さまざまな動きが目に見えるものとなってきました。
そんな課題を解く素晴らしいシリーズ第一弾の放送でした。
今更聞けない地球温暖化
地球温暖化は、どのくらい進んでいるのか?
世界の平均気温の変動グラフは、産業革命期である1890年あたりから上がっています。
0.1度上がることに、記録的な異常気象が起こりやすくなり、温暖化がある臨界点を超えると、元に戻らないような変化が起きるのです。
例えば、グリーンランド
ここの氷は既に溶け始めています。
気温上昇がティッピングポイント(温暖化の臨界点)を超えると、溶けるのが止まらなくなり、もうそれ以上温度が上がらなくてもどんどん溶けていくというモードに入るのです。
大量に溶けた水が海に流れ込み、暖かい水が熱帯にたまるとアマゾンの熱帯雨林が破壊され、様々な災害・干ばつが起きてしまうそう。
二酸化炭素排出量上位は、中国やアメリカなどの先進国か新興国
でも1番の被害者は、ほとんどCO2を出していない乾燥地域発展途上国の貧しい農民たちです。
なんとも理不尽な話ですね。
脱ガソリンスタンド
脱炭素で最も影響が大きい企業の一つが、日本を代表する石油元売りである「出光興産」です。
出光は、海外で原油を調達し、精製ガソリンスタンドに降ろしています。
全国のガソリンスタンドはおよそ6300箇所
しかし脱炭素政策を受け、売上のほとんどを占める石油を2030年を境に大幅に減らし、代わりに再生エネルギーなどを増やすとのこと。
「難題に立ち向かうことによって企業が育つ。
企業が育つということは人が育つということ」
と、 木藤社長は話します。
出光の構想①
よろづ屋ガソリンスタンドです。
一見、普通と変わらぬように見えるけれど、電気自動車の急速充電器が並んでいます。
30分の充電なら駐車場代と合わせて700円。
敷地内にはカフェも併設され、本格的なコーヒーが350円から味わえます。
ガソリンスタンドで飲食から健康診断など、石油頼みから離れたビジネス展開の場所を目指しています。
実際に紹介された店舗は一店のみでした。
今風のオシャレな外観で、目を引くものでした。
近年コインランドリーにカフェが併設され好評を博しているので、需要はあると思います。
まだまだ課題はあるようですが、何年か経ったらよろづ屋ガソリンスタンドが主流になっているかも。
出光の構想②
身近な足として超小型EVカーシェアに期待をかけているそうです。
ライフラインである、ガソリンスタンドが廃れていく現在。
足がなく、困っている地域のお客様の利便性を向上させるための業態を付加していく、という狙いがあるのです。
出光がカーシェアで使う予定の超小型電気自動車
自動車メーカーなら知らない人はいないという、タジマモーターが開発しています。
全長2.5m と小型ですが、4人乗り。
来年から、シェアサービスがスタートする予定です。
電車やバス等があまり充実していない地域で、このような気軽に利用できるカーシェアが出来れば、もちろんそこに住む方たちの生活の充実につながりますし、観光客にとってもメリットが大きいと思います。
大きい車にも魅力はありますが、小さい車ならではの魅了もあります。
さらに脱炭素を伴えば、未来につながる素晴らしい構想だと思いました。
新エネルギーの主役は水素
トヨタ×岩谷産業①
水素エンジン車と呼ばれるエコカーがあります。
天下のトヨタ開発で、自動車メーカーにしかできないエコな技術と走り。
耐久レースにも採用されており、実際にレース出場。
水素を入れる特別なピットを用意。
それを支えたのが岩谷産業です。
カセットコンロでお馴染みの会社で、80年前から水素を扱っているそう。
日本一の生産量を誇る水素のトップメーカー岩谷産業が、今回トヨタの水素エンジン車の燃料配給を引き受けました。
トヨタ×岩谷産業②
トヨタには他にも水素をした利用した車があります。
水素で走る燃料電池車です。
酸素との化学反応で発電し、モーターで走ります。
ガソリンと同じようにホースを使って水素ガスを入れる充填します。
気になる値段は、1 kg 税込1,210円。
満タン5 kg 充填すると約6,000円です。
ハイブリッド車の燃費に合わせて価格設定してるので、ガソリン車と比べてもさほど差はありません。
水素で走る車はごくわずかなので、販売台数と、水素充填スポットの普及が今後の課題となります。
排気ガスの代わりに、水蒸気が出る車…。
技術の発展はとんでもなく素晴らしく、敬うべきものであると痛感しました。
超巨大CO2回収機
スイスに、タイトルのような機械が開発されてるんです。
CO2を減らす→”回収するという逆転の発想で生まれました。
なんと、年間900トンのCO2が回収できます。
回収した後の再利用の構想
その特性を生かし、ビニールハウスに回収されたCO2を送り込み、利用されています。
さらにコカコーラの工場では、空気中から回収されたCO2を地元で採れるミネラルウォーターに混ぜ炭酸水を作り販売されています。
CO2を食べる細菌
日本では東京大学のベンチャーが驚きの研究を始めていました。
「CO2資源化研究所」という、6年前に創業した小さな会社です。
研究者8人がCO2を活用する技術を開発しています。
その鍵となるのがピンク色の物体…水素菌
最大のメリットはCO2を餌として生育出来ること。
要するに、CO2を食べる細菌なのです。
培養液が入った容器に特別な水素菌をほんの数滴入れます。
そこにCO2を送り込むと、水素菌が増殖していきます。
みるみる容器が水素菌本来の色ピンクに変化していくのです。
これは CO2を食べて水素菌が増えている証拠。
増やした水素菌の8割は動物性タンパク質。
肉やミルクの代用品が出来るというので、驚きです。
そんな二酸化炭素を食べる水素菌を使いたいという企業が増えています。
早くも水素菌の争奪戦が繰り広げられるかもしれません。
さいごに
CO2を排出し、自身の生活を豊かにしているのですから、その結果にもたらされる後始末はやはり、自身で行われるべきだと思います。
- 要らないものを出さないようにすること
- 要らないものをなくす為に出来ること
自身で出来ることは何か、考えて毎日を送ろうと思います。
まずは知る事、その一歩は踏み出したので、要らないものを出さない工夫、その2歩目を今日から果たしていきます!
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