2005年から現在まで、長期に渡って続く大人気医療ドラマ、『グレイズ・アナトミー〜恋の解剖学〜』。
総エピソード数は369話にも及び、日本で考えてみると、「1クール10話 × 3クール / 1年 × 12年 = 360話」となります。
12年間毎週放送されているという風に考えると、このドラマのモンスター級ぶりが垣間見えるのではないかと思います。
アメリカではほとんど国民的ドラマにもなっているようで、1994年〜2011年まで331話続いた『ER緊急救命室』と同レベルの国民的医療ドラマのようです。
[moveline color=”#afeeee” sec=”5″ thick=”40″ away=”2″]どちらかといえば、[move]『ER』の方が医療寄りで、『グレイズアナトミー』の方が恋愛場面が多い[/move]ようにも感じます。[/moveline]
これほど続くドラマのストーリーを、一口に説明することは難しいので、その魅力をいくつかのポイントからお伝えしたいと思います。
『グレイズ・アナトミー〜恋の解剖学〜』あらすじ
シアトルの大病院・グレース病院に、5人のインターンシップ生がやってくるところから始まります。
序盤は、この5人のインターン生が、大病院での激務と命に関わる仕事の責務を感じながら、日々奮闘するストーリー展開。
医療と恋愛を織り交ぜたストーリー展開
もちろん、イケメンや美女との恋愛面もバッチリあります(というか半分は恋愛ww)。
そもそも、冒頭が、翌日に初出勤を控えた主人公のインターン生・メレディスが朝目覚めると、横には知らないイケメンが寝ていた、というシーンから始まります。
そして、このイケメンは、デレクという優秀な脳外科のベテラン医師で、しかも、メレディスの勤めることになるグレース病院の医師でした。
メインキャラクターは当初5人だったけれど…
ですので、メインキャラクターはこの5人のインターン生たち、と基本的には言ってもよいのですが、最新シリーズで残っているのは、メレディスとアレックスだけ。
アレックスというのは、レスリング上がりの白人ドクターで、当初は、この5人の中で最も不出来というイメージでした。
しかも、そのアレックスもおそらく来シーズンにはいなくなるので、いよいよメレディス一人だけになってしまいました。
特にアレックスは、当初不出来なドクターというイメージでした(><)
にもかかわらず、その仲間想いの性格から、私たち視聴者の心をどんどん掴んでいったので、いなくなるのはすごく寂しく感じます。
でも、その別れのシーンも素晴らしい!
お別れシーンが素晴らしい!
このドラマは、右も左も分からない5人のインターン生たちが、友情を育みながら徐々に医師として成長するという物語。
なので、やはりそれぞれのキャラクターがお別れをするシーンは、忘れられないものとなります。
残りの2人のインターン生をあげると、オマリーとイジー。
オマリーは、見た目は小太りのメソメソ君ですが、人一倍正義感に溢れた仲間想いの心優しいドクター。
イジーの方はブロンドの美女で、スペイン系の患者に心が移ってしまい、重大なミスを犯してしまうのですが、そのエピソードも感動的。
オマリーとイジーは親友同士で、実際の役者同士も親友同士だったというから、あれだけの演技ができたのではないかとも思われます。
このドラマでは、幻影的なものが度々現れる
それは多分、このドラマがそもそも命を扱っていて「死」と結びつきが強く、それだけ幻影や幻聴といったものと相性が良いのだと思われます。
そういうシーンは基本的に涙を流さずにはいられないです。
一例をあげれば、シーズン7のミュージカルのエピソードがあります(シーズン7でも中盤なので驚きですよね)。
この話は、カリーというグレース病院の仲間の女性医師が事故に遭い、重傷を負ってメレディスたちのもとに運ばれてくるのですが、そのカリーが朦朧とする意識の中で、傍に自分の幻が立っているのを目にします。
さらに、その幻が歌い始めます。
その曲は、なんとあの大名曲『Chasing Cars』(ちなみにすぎますが、この曲は、21世紀のアメリカで最も多く公共の電波に乗った曲だそうです)。
しかも、アカペラver.。
カリーの歌声は、次第に周囲に感染し始め、手術室に向かう仲間もその曲を口ずさみ始めるのです。
ハントやミランダなど、歌の上手いキャスト陣が『Chasing Cars』を歌いながら、手術を始めます。
不謹慎に聞こえるかもしれませんが、そういう印象は全く受けません。
むしろ歌声が心に染みます。
「こういうドラマの方式があったのか」と膝を打つ思いもありました。
革命的な手法でありながら視聴者の心も動かすエピソードに、感動しました!!
個人的には、このエピソードが1番好き❤️
他にも、このドラマのメインテーマを表したような 、The Frey の『How to save a life』という曲は、はっきり言って、本家よりもドラマver.の方が私は好きですww。
もちろん、The Frey の方も素晴らしいことは言うまでもないのですが。
そういう文脈では、『Chasing Cars』を挿入歌として最もうまく使っているのは、あの某リアリティショーではなく、このドラマです!
命のテーマで1番強く印象に残っているエピソードは?
それは「大きな太い木が、二人の男女を貫通している」です。
つまり、グレース病院に救急患者として運ばれてきたこの二人の男女は、互いに向かい合い、身動きのできない状況で、大木に胸を貫かれているのです。しかも、男女は全く知らない者同士。
診察の結果、木をひき抜くと、男性の方は死んでしまうという運命なのです( ; ; )
それでもその男性は、みず知らずの女性のために、木を引き抜くことを決意し、彼女のために命を落とします。
初めは知らない者同士だったこの男女は、最後には涙を流しながら抱き合います。
女性はその男性のためにも、それからの人生を精一杯生きることを誓うのです。
重苦しいだけじゃない!恋愛エピソードも盛り沢山
こうした重く辛いエピソードもたくさんあるのですが、始めの方にも言いましたように、恋愛面もたくさんあります。
軽いものから重いものまで。
覚え切れないほどの、カップルが生まれては消えているので(笑)、すべてはご紹介できません(><)
なかでも印象的なカップルは…?
やはりスローンとレクシーでしょう。
簡単に言うと、スローンはイケメンの女好きで(彼はメレディスの運命の相手であるデレクの親友にして、その親友の妻であるアディソンと寝た男)、レクシーはメレディスの腹違いの妹で、エンジェルという言葉の似合う若きインターンシップ生。
メレディスたちはある時、飛行機事故に遭ってしまうのですが、そのときに2人は命を落としてしまいます…。
また、レクシーがスローンに愛を伝える場面もまた可愛いのです。
ほとんど大人と子供ですが、それでもこの二人が最高のカップルではないでしょうか。
この2人が人気なのは本国でもやはり同じよう。
スローン役のエリック・デインは、その後、こちらも大人気ドラマとなった『ザ・ラストシップ』の主役に抜擢され、レクシー役のカイラー・リーは、『タクシー』で主役を、『スーパーガール』でもメインキャストは張っています。
まるでキャラが本当にいるよう!
これだけの長期ドラマになると、なんだか登場キャラクターが本当に実在するように思えてきますよね。
メレディスたちの恩師であるミランダやリチャードは今でも継続して出演しているので、本当に親しみを感じてしまいます。
別にシーズン1から順番に見るのでなく、途中から見始めても全然楽しめるドラマだと思います。
まだチェックしていない方には、是非おすすめの恋愛医療ドラマです!
\2011年公開。まるで現状を予測してたみたい/
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