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映画「サイン」感想

サイン

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M・ナイト・シャマラン監督の「サイン(2002)」。

目次

SF映画好きな父がレンタルしてきた「サイン」

この映画が公開されて間もなく、SF映画好きな父がレンタルビデオ店で借りてきました。

これがこの映画とわたしの出会い。
また、映画好きになったきっかけでもあります。

10歳になるかならないかの年齢のわたしが、この映画を見て1番印象に残ったことは、登場人物やこの映画の世界から漂う怪しい雰囲気でした。

冒頭シーン

サインのあらすじ

身支度を整え、子供たちの異変に気が付いていくメル・ギブソンの演技と設定は、生活をしていれば当たり前の光景にも関わらず、何とも言えない空気感をかもし出していました。

ストーリーだけではなく、世界観が怪しい雰囲気をしているように感じたことをよく覚えています。

「サイン」登場キャラクター

  1. 元牧師で、農作物を作って生活をしている主人公
  2. 幼い息子
  3. 幼い娘
  4. 元マイナーリーグの選手である主人公の弟

上の4人が主要人物。

家族がおかしな現象に巻き込まれていくストーリー

中盤まで淡々と進んでいきます。

おかしな現象の数々

  • 主人公の畑にできたミステリーサークル
  • 凶暴化する犬
  • 家の周りを何者かがうろついている音

そういったものに違和感を覚えるも、子供たちを動揺させないように平然と装う主人公。

彼の周りで起きている違和感と酷似した状況が、TVやラジオなどで伝えられるシーンが並行して映画に映し出され、怪しさの中にシュールな笑いが含まれています。

そういった点はわたしが大人なり、この映画を何度見返しても楽しめるポイントです。

「サイン」で1番好きなシーン

やはり、終盤の4人での食事シーンです。

家族で泣きながら抱き合う場面があるのですが、脅かされる生活への不安の中で、寄り添いながら立ち向かっていく覚悟を表しているようで感動的です。

またそのシーンは、終盤の混乱する場面に向けての踏み台のような役割も果たしています。

なので、何度も見ることによってそのシーンの重要さを感じることができるでしょう。

2番目に好きなシーン

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息子が町で買ってきたオカルト本に載っていた、宇宙人からのテレパシーを防ぐための方法を息子と娘、主人公の弟が実践する場面。

この映画の魅力の1つは、このようなコミカルで可愛らしい演出があるところだと思っています。

「サイン」といえばこのシーンと、この映画を話題に挙げるたびに口に出すほどです。

頭の上に一本角のようなものをつけたアルミホイルを、帽子のように被るだけなのですが、主人公の弟を真ん中にして、その帽子を被った3人がソファーに座っている姿を見た主人公の反応が、可愛らしく魅力的です。

今あげた以外にも、この映画には幼い息子と娘の可愛らしい姿や演出など、素敵なシーンがたくさんあります。

M・ナイト・シャマラン監督の作品の魅力は巧妙な伏線回収

「サイン」にも数多くの伏線があります。

家族4人それぞれがキーパーソンであり、主人公の悲しい過去や、登場人物の台詞一つ一つがこの映画の結末に繋がっていきますので、何度見ても楽しめますし、見るたびに感心してしまいます。

登場人物が多いわけではないですし、台詞量が多いわけでもありません。

家族4人の性格や癖、家族内での関係など、少ない情報ではありますが、その中に散りばめられたピースをはめていくのがとても面白いです。

M・ナイト・シャマラン監督の作品は多く観ていますが、この監督の作品の中でも、ずば抜けてよく練られていると常々感じています。

タイトルの「サイン」という言葉のとおり、多くの伏線(サイン)が存在します。

その中でも、交通事故で亡くなった主人公の奥さんと彼と交わした最期の会話が、結末では最大のポイントになっています。

そして、この作品を通しての大きなメッセージでもあるのでしょう。

事故当時の出来事

主人公は今にも意識がなくなりそうな奥さんのもとに駆け付けます。

朦朧とする奥さんとの一言二言の会話ののち、その場で奥さんは亡くなってしまいますし、当時牧師であった主人公も、その事故がきっかけで信仰心を失くします。

その会話の中で、奥さんが繰り返し発していた「見て」という言葉を、彼はその後反復するように思い返し、どういう意味でそのように言ったのかを思案を巡らします。

その言葉がラストのキーです。

主人公は、信仰心を失います。

わたしには信仰心というものは昔からあまりなく。

けれども自分の信念を疑わざる負えなくなったときや、自分自身を疑わなければならなくなったときはあります。

そういったものは、簡単に消え去ってしまうものではありません。

主人公のように言い切ってしまうことは簡単ですが、人間だれしも、それが揺らぐ瞬間はあるでしょうし、作中でもそういった部分が表現されています。

「見て」という言葉は、作品の結末にとって重要な言葉であるとともに、信仰心を捨てた主人公自身への疑いや、戸惑い、怒りに隠れてしまった自身の心を、もう一度見つめ直すためだったのではないか。

強いメッセージを感じられる「サイン」

SF映画は数多くありまよね。
でもその多くが、メッセージ性というものをあまり重視していないように感じます。

エンターテインメント色の強さや、映像・設定などに力を入れる場合が多く、その作品によって何を伝えたいか、どんなメッセージを残すかという点で、物足りなさを感じることが多々ありました。

しかしこの作品は、SF映画としての魅力的な世界観や設定で楽しませてくれましたし、生きるヒントをくれました。

この先も、この「サイン」を何度も観るし、その度に新しい驚きを見せてくれるのではないかと思います。

ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
サイン

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