子どもだった頃、テレビ版の「銀河鉄道999」がとても好きで、毎週欠かさず視聴していました。
放送当時、主人公の鉄郎(10歳)と年齢が近かったこともあり、とても親近感を持っていました。
『銀河鉄道999』本作のあらすじ
鉄郎が謎の女性メーテルと一緒に、機械の体を無料でもらえるという星に向かって、SL型宇宙船999に乗車し、長い旅にでます。
目的の星は遠く、途中で様々な星に1日停車し、その星を観光するのですが、その途中に事件に巻き込まれ、冒険が繰り広げられます。
この作品は、何もかもが新鮮でした!!
SL型の宇宙船、個性豊かなキャラクターたち、道中で巻き起こる様々なイベント、時折チラリと見せるメーテルの未知の力、番組の終わりに語り掛ける物語の締めくくりの言葉。
当時の新鮮な感動はいまでも忘れられません。
1981年公開『さよなら銀河鉄道999 アンドロメダ終着駅」
前作「銀河鉄道999」から2年後の世界を描いた作品です。
機械化人間と人間との激しい戦闘の最中、メーテルより鉄郎へ「999に乗りなさい」と知らせが届きます。
鉄郎は、機械化人間との熾烈な争いをかいくぐり、999に飛び乗り宇宙へ飛び出す
出だしから戦闘モード全開で、波乱の幕開けとなっています。
前作から変わっていない15歳の鉄郎。
緑色の上着と白い手袋が印象的で、凄くカッコ良く、大人びて見えました。
前作で登場した惑星の2年後の姿を見る事ができ、懐かしく思いましたが、機械化人間との戦闘で荒廃した姿を見るのは、寂しいものがありました。
序盤から中盤に掛けて、新しいキャラクターがたくさん登場する
- 前作のクレアさんの後任のツンデレお姉さんのメタルメナ
- どこからともなく現れて999の進路を妨害する幽霊列車
- 突然鉄郎に殴られてしまうかわいそうなミャウダー
- 暗闇から現れるヒゲおじさんファウスト
特に幽霊列車は本当に不気味で怖かったです。
物語の中盤で登場するメーテルと鉄郎の再会シーンは、感慨深いものがありました。
二人とも、抱き合うでもなく、ただ見つめあうのみ。
それでも二人の気持ちがしっかり伝わってきました。
物語のラストとなる舞台「大アンドロメダ」で、女王プロメシュームが一人で機械化人間の世界を作り上げた事が明かされます。
同時に、機械化人間の世界は人の命の上に成り立っている事も明かされます。
確かに一人でこの世界を作った事は賞賛に値すべきではありますが、だからといって、人の命を機械化人間のエネルギー源にするのは人道的に許されるものではありません。
この事を知った時、人の命を軽んじ、もてあそび、侮辱したプロメシュームに対し強い憎しみを感じました。
終盤は、ザ・松本零士ワールドが展開
「銀河鉄道999」にはお馴染みのキャプテン・ハーロックと、クイーン・エメラルダスが登場、場を盛り上げてくれます。
今回のエピソードで、ハーロックとエメラルダスが鉄郎の事を気に掛けている理由がはっきりしました。
鉄郎の父親のファウストが、実はハーロック、エララルダスと友人だったのです。
ただ、よく分からなかったのが、ファウストがなぜ鉄郎を999に乗せたか、という事です。
この点について、劇中では名言されていません。
ファウストは、鉄郎との決闘の前に、自分の妻子の写真が入ったペンダントをハーロックに預けています。
「写真を持っていて、妻の死を知っていたのなら、なぜもっと早く鉄郎に会わなかったのか?」と、疑問が湧いてきてしまいました。
残念ながら、この謎は永遠に解明されることは無さそうなので、不問にしたいと思います。
最後の親子対決が繰り広げられる
ミャウダーのペンダントに助けられ、辛うじて鉄郎が勝利します。
負けたファウストは、ブラックホールに吸い込まれて行きますが、その際「息子よ!」と大声で叫んでいます。
鉄郎にこの声は届いたのでしょうか。
きっと届いていなかったのではないかと想像しています。
もし声が届いていたとして、ファウストが鉄郎の父親であることを知ったとき…わたしだったら、腹が立って仕方ないと思います。
妻と子を残し、一人で機械の体を手に入れ、なに不自由なく暮らしていたと考えると、やりきれない気持ちになるような気がします。
少なくとも、笑顔で握手を交わすことなんてできないでしょう。
本作は、「銀河鉄道999」シリーズの最終作品として世に送り出された
鉄郎の父親、プロメシュームの生い立ち、車掌の正体など、様々な謎がすべて開示されているそうです。
もしまだ見ていないのであれば、一見の価値がありますので、是非お手に取っていただければと思います!!
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本ページの情報は2022年11月時点のものです。
最新の配信状況は各公式サイトにてご確認ください。
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