東京の注文住宅は建築設計事務所【アンズ・デザイン・ワークス】

東京都世田谷区の家

所在地:東京都世田谷区/延床面積:91.46㎡/竣工:2019年3月

「SOLIDO」と「白い吹付」のコントラスト、
適所に配置された大小の正方形の窓が要素となり個性的なファサードを演出している家です。

用途地域は第一種低層住居専用地域。構造は在来木造の二階建てです。
お施主さんの主な希望は、一階の広いLDKとルーフバルコニー、同じ広さの子供部屋が2つでした。一階に出来るだけ広いLDKを確保するために、いわゆる「区切られた玄関」を計画せず、LDKと一体になった「土間」を計画する事でより開放性に富んだ空間を獲得する事に成功しています。

内部に外部の光が入りにくい一階に対し、二階にグレーチングとアクリル板を用いて床を作る事で光の通り道を確保し、さらに二階の天井(ルーフバルコニー床)にトップライトを設置する事で「光の縦道」をデザインし、空から光を導く明るいLDKを一階に現実にしました。
二階からルーフバルコニーへの経路は、いわゆる「階段室(ペントハウス)」を採用せず、二階から「外部階段」で上がる形式を採用する事で、第一種高度斜線制限をかわし広いルーフバルコニーを獲得しています。

外観デザインのノイズになるエアコンの室外機への対応として、二階の前面道路側に片持ちの室外機置き場を計画し、同時に玄関ドア上部の庇の機能も保有させました。前述の片持ち室外機置き場とその下一階の玄関ポーチを建物の外観デザインのアクセントとする事を意図し最もニュートラルである白で塗りました。白とメリハリを付ける意図で建物本体は「SOLIDO」という質感が豊かなセメント板を採用する事で個性的な外観をデザインしました。

外壁に設置された主な窓は「大小の正方形」で統一されていて、各部屋の形や機能、内部壁への影の演出方法、外部からの視線など、様々な要素を元に大きさと配置をデザインする事で結果、建物の表情を演出するファクターに位置づけられています。
インテリアデザインは「白」をベースに、「黒」と「シルバー」と「グレー」を適度に配置し、シンプルでありながらも個性的な「ここにしかない空間」をデザインしました。

お施主様インタビュー

東京都世田谷区の家

A様邸 取材日2019.06.23

―アンズデザインワークスを知ったきっかけについて教えてください

ご主人:知人に「妻が住宅に興味を持っている」という話をしたところ、アンズ・デザイン・ワークスさんを紹介していただきました。

奥様:初めてアンズ・デザイン・ワークスさんにご挨拶に伺った時に、建築家の保坂さんが設計したオフィスとその中のキッチンと「SOLIDO」という外壁材を見せていただいて、一目惚れしてしまったんです。きっとステキな家を建てられるだろうなと思い、依頼することにしました。

―この家で特に気に入っているところは?

ご主人:土間とキッチンです。玄関から土間、そして仕切りなくリビングへとつながる広い空間、そしてキッチン中心の家というのも気に入っています。
他にもたくさんありますが、ルーフバルコニーもそのひとつです。周りにルーフバルコニーがある家は少ないのでくつろげます。

奥様:お庭が作れなかったので、ルーフバルコニーでも子どもが遊べるようにしました。花火大会もルーフバルコニーからよく見えるそうなので、楽しみにしています。

ご主人:夏はプールやバーベキューをする予定です。

保坂:イイですね。ルーフバルコニーにも水道や電源のコンセントを設置していますので、楽しんでいただけると思います。

奥様:我が家の子どもは女の子2人ですので、姉妹でけんかしないように同じ大きさの子ども部屋を2つ作っていただきました。
2階の水まわりに関しても、洗面台は子供が小さいうちは3人同時に髪を乾かす事があるので、部屋を狭くしてでもツーボウルの洗面ボウルにしてもらい正解でした。実際、同時にドライヤーをかけるとかなり暑いので洗面所にエアコンをつけてもらいました。エアコンの室外機置き場もうまくデザインされていてそこも気に入っています。洗濯機の上には備え付けのガス乾燥機をオーダーしてこれも気に入っています。

―初めての家づくりだったと伺っていますが、建築家とのコミュニケーションを大切にしたプランニングの良さをお住まいになってみて感じられましたか?

奥様:私の実家が建築関係の仕事をしていましたので、幼い頃から自分で間取りを描いて遊んだり、物件を見に行く時に一緒に付いて行ったりしていました。家が好きで、中学生時代は自分のお小遣いで分厚いインテリア雑誌を買って、ひたすら眺めていたほどです。家づくりのための資料はたくさん集めていましたので、海外セレブの家の写真やSNSのインテリア写真などを保坂さんに見せながら、何度も打ち合わせをしていただき希望は全て伝えました。

ご主人:保坂さんには妻の希望をほとんどかなえてもらいました。

保坂:奥様はご希望もはっきりされていましたし、決断するスピードも早く、次第に好みも分かってきましたので、ご希望をかなえやすかったのです。1階に広いLDKを作ることには、こだわっていましたね。

奥様:夫や子ども達が「ただいま」と言って帰宅した時に、すぐに「おかえり」を言ってあげられる温かい家庭にしたいというのが私の理想でした。保坂さんからは「今は日当たりの良い2階をLDKにするのが主流ですよ」とお話していただきましたが、私はほとんどキッチンで過ごしていますので、どうしても1階にLDKを作りたかったのです。

保坂:奥様の希望をかなえ、さらに1階でも明るいLDKにするために、3階のルーフバルコニーから1階のLDKに光を通す「光の縦道」をご提案しました。ルーフバルコニーにトップライト(天窓)を設置し、その真下にあたる2階廊下の床をグレーチングとアクリル板にして、1階のLDKにも光が届くようにしています。

ご主人:LDKが明るいだけでなく、天井の一部が高くなったことでさらに開放感も出ましたので、とても気に入っています。

奥様:光や抜け感だけでなく、キッチンにいると2階で子ども達がお互いの部屋を行き来しながら遊んでいる様子が、半透明の天井を通して全部聞こえてくるのも、とても気に入っています。それと夜、1階のライトを1カ所つけたままにしておくと、2階の廊下にまるで間接照明をつけたかのように、床がふわっと浮き出しているように見えてとてもキレイなんです!保坂さんの提案通りに「光の縦道」を作って、本当に良かったです。

―この家だからこそ得られた「幸せ」はありますか?

奥様:キッチンは贅沢をして、フルオーダーで作っていただきました。以前住んでいた家は料理を作っても置くところがなかったので、この家はシンクとコンロを別に2列にしてスペースを広くしていただきました。特にシンク周りはフリーに使えて、とても便利。

保坂:キッチンの高さにもこだわられましたよね?

奥様:私も主人も背が高いですし、娘達もきっと背が高くなるでしょうから、通常よりも約10cm高く、93cmの高さで作ってほしいとお願いしました。屈む角度が少なくて済むので、とても楽です。

保坂:玄関を入ってすぐの場所に洗面所を設けたいというご希望もありましたが、実際にお使いになってみていかがですか?

奥様:帰宅してすぐに手洗いうがいができて、トイレに行けるように、土間に洗面所とトイレを作って欲しいとお願いしました。子どもを遊ばせるのが第一の目的でこの土間を作りましたので、洗面所とトイレがすぐ近くにあると、やはり便利ですね。
雨で外や屋上に出られない日でも土間でも遊べますので、上の子は土間でホッピングしたり、下の子はキックバイクをしたりして遊んでいます。

保坂:運動神経がさらに磨かれそうですね。

奥様:屋上にも小さいトランポリンを置いているんですよ(笑)。

ご主人:リビングの窓の外にウッドデッキを作って、そこでも走り回れるようにしようと計画しています。

奥様:子ども達が家で楽しく遊ぶ時間が増えたらいいなと思って、いろいろと考えました。夫婦そろって心配性なので、子どもの安全が一番。最近は一歩外に出ると危ないということもあります。公園へ遊びに行く時も「子どもだけでいってらっしゃい」という感じではないので。ここに家を建てたのは、小学校まで安全に歩いて行けるという環境の良さが決め手でした。

保坂:お子さん達が家のいろいろな場所で楽しく遊べる家、安心して子育てできる家になりましたね。良かったです。

―この家はご主人から奥様へのプレゼントだと伺いました。

ご主人:妻に「好きなように家を建てていいよ」と言いました。予算に限りはありましたが(笑)

奥様:まさか「自分の希望通りの家を建てる」という幼い頃からの夢が現実になるとは思ってもいませんでしたが、主人が私の夢をかなえてくれました。主人の仕事のことは何もわからないですが、私にできるのは食事を用意することや、家に帰ってきたときにくつろげるリラックスできる家庭を作ることだと思っていますので、この家をプレゼントしてくれた夫にとても感謝しています。
家を建てたことで、宝物のような家族の笑顔が増えました。将来ここが娘達の実家になるんだなぁと思うと、「家族が形になった」とでもいうような特別な感情が生まれてきて・・・。本当に幸せを実感できました。

保坂:家を持つって、本当にイイですね。

―ステキなお話を聞かせてくださり、ありがとうございました。

  • 外観
    「SOLIDO」と「白い吹付」のコントラスト、適所に配置された大小の正方形の窓が要素となり個性的なファサードを演出しています。
  • 外観
    下の白い塊が玄関ポーチ。上の白い塊が2Fの室外機置場を兼ねた玄関ドア上部の庇です。
  • SOLIDO
    セメントと使用済みコーヒー豆を原料として開発された外壁材です。セメントの白華が独特の表情を演出します。
  • LDK(1F)
    1FがワンルームのLDKです。正面に特注造作したオリジナルの2列型キッチン。左の黒格子のドアは食器棚です。
  • 特注キッチン
    黒い存在感のあるキッチンがLDKのアクセントになっています。シンク下部にはディスポーザー(生ゴミ粉砕機)も完備しています。
  • 特注キッチン
    手前のカウンターは朝食など軽く済ます時に使用するカウンターです。天板はステンレスのバイブレーションという仕上げを採用しています。
  • LDK(1F)
    床のフローリングはフレンチヘリムボーンという貼り方を採用しました。表面のオイル仕上げはシルバーグレーオイル仕上げです。
  • LDK(1F)
    1F天井のグレーチングは2F天井のトップライトから入る光を1Fまで導く仕掛けです。グレーチングとアクリル版を組み合わせて作った「光の縦道」です。
  • SOLIDO
    外壁のSOLIDOをあえて内壁に貼りLDKのアクセントにすると共にここにしかない個性を演出しています。
  • 光の縦道
    1F天井の見上げです。2F天井に設置したトップライトから入ってくる光を1Fまで導くために、2F床がグレーチングとアクリルで作られています。
  • 光の縦道
    上部がトップライト。床はグレーチングとアクリルを組み合わせて作る事で1Fまで光を導きます。
  • スイッチ
    あえて大きなスイッチプレートを使用せずに、一連のスイッチプレートを7個ならべるデザインとしています。
  • 階段見上
    白い壁天井に黒の照明と手摺がポイントでデザインされています。
  • トップライト
    内部に導いた光で1F まで明るく照らします。

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