映画は一人で見たい派ですか?
それとも感想を言い合えるよう、恋人や友達と行きたいですか?
わたしは、断然一人派です。
理由は 人目気にせず泣きたいし、大声で笑いたいから。
まあ、だれか居てくれても 気を遣わない相手ならいいのですが
それでもやっぱり泣くところは見られたくないですね・・・笑
そしてできれば、映画館で観たいです。
仕事がうまくいかなかった時、人間関係で悩んでいる時、映画を観に行きます。
ですので 映画の非日常(自分身の回りでは普段起こらないような)な世界にどっぷり入り込む為には、家で見るより映画館のほうが効果的ですよね。
映画館で一人気のままに泣くと ちょっとすっきりしたりします。
そんな、映画にはちょっと自分勝手なこだわり??を持つわたしが、「これは見てよかった・・・・!!!」と感激した映画をご紹介いたします。
戸田恵梨香、松坂桃李主演の『エイプリルフールズ』
大ヒットドラマ、『リーガルハイ』の脚本家さん、製作の方々で作られたという、ラブコメディです。
たくさんの嘘が巻き起こす嘘つきエンターテイメント。
テンポよく、それぞれの渾身の嘘を中心にお話が進んでいきます。
『エイプリルフールズ』あらすじ
始まりは、テレビのニュースを見ていた妊婦・あゆみ(戸田恵梨香)がおなかの子どもの父親・牧野(松坂桃李さん)に電話をし、身ごもった事を伝えようとするシーンから。
電話越しに軽くあしらわれたあゆみは、牧野のデート現場へ乗り込もうとします。
浮気・・・
牧野のデート相手は、キャビンアテンダントの麗子(菜々緒)。
ちなみにこちらの麗子も、キャビンアテンダントというのは嘘だとクライマックスに明かされます。
途中経過のストーリーにはそんなに影響はしない役ですが、麗子の強気な女性のキャラクターが、後半のお話に勢いを与える大事な役どころです。
そしてこの麗子のキャラクターにこのキャスティングは最高でしたね。
美人でキャビンアテンダントという才色兼備な女性だけど性格の悪さはなく、ストーリーに色気と華、女性の強さという美しさを足す、ザ・いい女感。
悪女を演じることの多かった菜々緒さんですが、麗子はとてもお似合いの役でした。
さまざまな嘘がいっぱい
別の場所では、他キャラクターの嘘が始まっていきます。
もう嘘がたくさんありすぎて、
すべてを書いていくと大変な長い文章になりそうなので
ひとつアップして書いていきます。
ヤクザ宇田川勇司による小学生・江藤理香(浜波美波)の誘拐場面。
浜波美波さんが、子供!!小さいです・・・!!かわいい・・・。
実は、宇田川と理香は父と子。
宇田川は、自分が担うヤクザの仕事で死んでしまうかも・・・、その覚悟を決めていて、最後に理香との時間を過ごそうと 誘拐したんですね。
誘拐の間に、理香の万引きがわかり、理香が問題児だと知ります。
宇田川の元嫁、理香の母親と、元嫁の再婚相手から大事にされていないからいいのだと、人生投げやりな態度に。
それを父親として理香の背中をたたく、という内容です。
理香は当然、宇田川が実の父親だという事は知らないまま話は進んでいきます。
この嘘は父と子の話だっただけに(わたしは父子家庭で育ったので)、かなりうるっときしていましました。
そしてまた別のキャラクター、場面で進む嘘
それぞれの嘘が飛び交いますが、そこはぜひ映画でたのしんでください。
色んな場面が最終的にあゆみと牧野のメインの嘘ストーリーに繋がっていきます。
それぞれ小さい場面の嘘も、本当によくできていました。
そして、メイン。あゆみと牧野の嘘ストーリー
牧野と麗子が食事しているレストランに乗り込んだあゆみは、レストランにたどり着くまでに手に入れた銃(宇田川のもの)で客を牽制し、牧野に詰め寄ります。
あゆみは誤って客の一人に銃を撃ってしまい、足にけがをさせてしまいます。
レストランはパニックに陥ります。
周りは撃たれた客の脚の手当てを 医者である牧野に期待しますが、牧野が医者というのは真っ赤な嘘で、実際は白衣を着てナンパを繰り返す虚言壁のナンパ男だとわかります。
全員に取り押さえられた牧野に、あゆみは二人の出会いを話し始めます。
コミュ障で人間関係をうまく構築できていなかったが、たまたま出会った医者・牧野に言われた言葉で救われたというあゆみ。
それからは牧野を信じて、彼と暮らす事を夢みて生活をしていました。
牧野はもともと勉強についていけなくなった、医者をめざしていた医学生で、医者だと嘘をつけば 人に認めてもらえた事から、嘘しかつけなくなった情けない男です。
そんなこんなであゆみと牧野のこれまでがわかってきた辺りでレストランが落ち着き始めたころ・・・。
あゆみが産気づく
麗子がわざと「私は助産師だ!!」と嘘をつきます。
それによってまわりの客も 麗子に続き、自分を嘘の役割だと言い聞かせてあゆみがその場で子供を産むための準備をしていきます。
牧野も周りの姿に心を動かされ、ようやくやる気になり医者として、医者をめざしていた者として全員に指示を出し、
無事にあゆみの赤ちゃんは誕生しました。
あゆみと牧野もハッピーエンド。
その後麗子が助産師なろうかな・・・とつぶやくシーンも。
次々と他キャラクターの嘘も明かされます。
それぞれの嘘が、大事な人を思う気持ちからの優しい嘘、嘘をつくことでしか自分を大事にできなかったという正直な嘘など、人を幸せで前向きにする嘘もあるのだと、映画全体約2時間を通して考えさせられました。
その場にいるみんなが一丸となって、あゆみの出産を必死にサポートするクライマックスにシーンは、本当に熱い気持ちになりました!
生きていくうえで根拠のない自信も大切
「自分にはできる!!!!根拠は全くないけど、でもできる!!!」と嘘でも思い込むことで、本当に望む方へ進んでいけることがあるのでしょう。
というか、ヒトには必要だし大切ですね、拠り所のない自信・・・。
わたしは元々とっても慎重で、なにをするにも準備がちゃんとできていないと不安でしょうがない性格です。
なので、そうじゃないタイプの楽観的な人とはうまく折り合いをつけることがなかなかできません。
そんな自分に、喝をいれられたようです。
色んな人がいて、各々大切な人がちゃんといて、個々人がしっかり考えて生きている。
自分がこうだからといって、そればかりじゃいけないな・・・と。
周りの人のいいところも、弱くて情けないところも、認めて自分にできる事をできり限り頑張ろうと思えました。
仕事をしてたらもちろんですが、学生でも人間関係って それなりに面倒くさいし複雑なので老若男女かかわらず、人間関係に疲れたとき、暖かい気持ちと、また頑張るぞ!!という気持ちになれる映画です。
人って 強くて、暖かいですね。
記事と合わせて見てみると面白いかもしれません。
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