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映画『バットマン』1989年公開|マイケル・キートンの超絶ハマり役

バットマン

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「バットマン」は、DCヒーロー好きになったきっかけの映画です。

目次

ディテクティブ・コミックス略して「DCコミックス」

スーパーマン・ワンダーウーマン・フラッシュ・アクアマンといったヒーローを生み出した、出版社です。

中でも好きなのが、バットマン。
バットマン好きになったきっかけが、マイケル・キートン版の映画でした。

映画「バットマン」では、かなり思い切った試みがされています。
記憶は定かではありませんが、映画を初めて観たのはTV放送でした。

バットマンの実写化は、モノクロ時代からおこなわれている

個人的に思い入れがあるのは、60年代のドラマ版「バットマン」です。

作風はカラフルでポップ。
お茶目なバットマンと相棒のロビンが戦うのは、おかしな敵ばかり。

バットマン作品は、今でこそ暗く陰鬱な作風が定番です。
でもTVで初めて観たときに抱いていたイメージは「明るくてポップ」なものでした。

そんな中で突きつけられるのは、完全なる闇の世界。
良い意味で裏切られました。

明るい世界にメスを入れた張本人は、鬼才ティム・バートン

ゼロからイチを作り出すのは、想像を絶する重労働です。

でも元あるイメージを壊して別のイメージに作り変えるのも、大変難しい作業になります。
なぜなら、元あるイメージは既に完成されているから。

コンテンツによっては、何十年単位と定着しています。
バットマンがコミックに登場したのは、1939年のこと。
本作の映画公開が1989年なので、50年も定着していることになります。

50年培ってきたイメージを壊して新しいイメージを作り変えるのも、ものすごく大変な作業です。
でも、ティム・バートンは見事にやり抜きました。

以降のバットマン作品は、実写もアニメも含めて暗い作風ばかり。本作の影響力の凄さを改めて思い知らされます。

映画では「バットマン」という新たなヒーロー像も、生み出す

アメコミ・ヒーローには、凄まじいパワーがあります。

スーパーマンであれば、飛行能力と怪力。
ワンダーウーマンなら強靭な肉体と、高い戦闘力など。

でもバットマンには、何の能力もありません。
格闘技の達人で、超がつくほどのお金持ち。
莫大な財力を発揮して、様々なガジェットを用いて悪者と戦います。

どんなに優れたガジェットを使おうが、人間に変わりはありません。
下手をすれば、命を落としかねない所業です。

バットマンを突き動かすのは、子ども時代に経験した悲劇。
悲劇は常につきまとい、大人になってもつきまとっています。

バットマンの持つ闇を象徴していると思われるシーン

それは、街中の銃撃シーンです。

バットマンの正体であるブルース・ウェインは、街中でジョーカー一味の襲撃に遭遇。
街の人は恐怖でおののき、悲鳴を上げています。

ところがブルースに限っては悲鳴を一切上げることはなく、黙ってジョーカーに近づくだけ。
他の人とは全く違う「モノ」を抱いているのは、明らかです。

ブルース・ウェインが持っている「モノ」こそが、言い知れない闇です。
スーパーパワーはありませんが、人間臭さは一切感じられませんでした。

ブルース・ウェインを演じたのは、マイケル・キートン

当時としては、かなり思い切った配役と言えるでしょう。

そもそもマイケル・キートンはコメディアンであり、アクション俳優ではありません。
小耳に挟んだ当時の裏話を聞くと、マイケル・キートンの起用に「反対」の声があったとも聞いております。

「ビートル・ジュース」の演技を見れば、眉をしかめたくなる人の気持ちも分からなくはありません。
ところが、蓋を開けてみれば超絶のハマり役。
静と狂気を巧みに演じきり、新しいバットマンを生み出してくれました。

バットマンと敵対するのは、ジョーカー

派手な服装に、狂気を含んだ笑顔。
闇が服を着て歩いているようなものです。

映画では、ジョーカーになる前の描写が丁寧に描かれていました。
元々はギャングの一員。

警察を丸め込むほど頭の切れる人物でありながら、ボスの愛人に手を出すという危険なゲームを楽しんでいます。

ジョーカーになる前も悪人ではあるものの、変に憎めない人物ではあります。
演じるジャック・ニコルソンの魅力も、相まってのことでしょう。

ジョーカーは後に、ヒース・レジャーやホアキン・フェニックスが演じました。
ホアキン・フェニックスに至っては、アカデミー賞を受賞する快挙を成し遂げています。
でも個人的には、人間臭さの残るジャック・ニコルソンのジョーカーが好きです。

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