大型の映画館で上映はされてましたが、上映期間が短くそこまで話題にはなりませんでした。
けれども個人的にはお気に入りの1本です。
ジャンルは「ホラー・サスペンス」。
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「マローボーン家の掟」あらすじ
マローボーンという家庭の兄弟姉妹が硬い絆で結ばれているけれども、奇妙な掟が存在する、というのがストーリーの中心です。
3つの奇妙な掟
- 屋敷を離れてはならない
- 鏡を覗いてはならない
- 屋根裏に近づいてはならない
[moveline color=”#afeeee” sec=”5″ thick=”40″ away=”2″][move]この掟が破られるとき、恐ろしい「何か」が動き出す、[/move]という流れで観客の興味を掴んでいます。[/moveline]
ホラーと言いつつ、なかなか幽霊のような存在は出てきませんが、終始張り詰めた雰囲気が漂います。
見ているこちらも緊張してきますね。
どんな「秘密」があるのか、何を隠そうとしているのか、何から家族が逃げて隠れようとしているのか、というのはなかなかはっきりとは見えてきません。
しかし観客を飽きさせないように、テンポよく話は進んでいきます。
だからこそ、一瞬も目が話せないようなストーリー展開になっています。
時代設定は、アポロ月面着陸頃
なので、時代を感じる映像や小道具使いが、更におどろおどろしさを増しています。
郊外の家に一家で引っ越し、新しい出発を誓うシーンから始まります。
忌まわしい過去の記憶から開放され、人里離れた屋敷で仲の良い家族だけでの生活が始まります。
彼らの会話から、「父親」から逃げて隠れているということが分かります。
近所に住む少女アリーと仲良くなる兄弟
兄弟で出かけた散歩の途中で近所に住む少女アリーと出会い、すぐに仲間になります。
兄弟とアリーとで海辺を散歩するシーンは、ほのぼのと幸せに溢れています。
後々この幸せが崩れていくんだろうなという恐怖を感じましたね。
父親の暗い過去が明らかに
[moveline color=”#afeeee” sec=”5″ thick=”40″ away=”2″]ストーリーが進むに連れ、[move]父親が獣のような犯罪者だったこと、血に染まった大金を隠していること、母の死を隠してどうにか長男が21歳になるまで家族を守る必要があること、長男自身が父親を告発したこと[/move]などが判明してきます。[/moveline]
そして、兄弟たちの作り話だったはずの「幽霊」が、鏡を通じて最年少の子供を襲うようになります。
勝手に外れる鏡を隠していた布、天井に広がる正体不明の染み、どこからともなく聞こえてくる不気味な音、穴から見える何かが動く影・・・。
どうにも噛み合わない場面が出てくるようになる
何者かがライフルで窓ガラスを撃ってきて恐怖にかられながら長女が叫ぶシーンがありますが、次のシーンは何もなかったかのように6ヶ月後の話に移ります。
他にも鏡を隠していた布が外れて、恐怖に怯えた最年少の子供が隠れながら鏡を見つめると、鏡の中の「何か」がうごめいてまるで子供に襲いかかるようです。
ですが、次の瞬間最年長のジャックが目を覚ますシーンに切り替わります。
混乱を与えすぎない丁度良いさじ加減が素晴らしい
何が起きているのか、具体的な核心がもてないまま話は進みますが、この映画の面白いところは観客を極度の困惑に陥れないところです。
父親の本当の正体、そして兄弟たちの秘密が徐々に明るみに出ますが、それがホラー体験とどう関係があるのか、観客は興味を持ちながら見ることができます。
ホラー映画でよくある「音」や「視覚」で驚かすだけのような、チープな演出も少ない
じわじわと精神的に追い詰めてくるような演出です。
しかしここでも、安っぽい効果音などはありません。
あくまでも観客自身が感じる恐怖心にうったえてくるような演出です。
一体何が父親の身に起こったのか【ネタバレ注意!】
新聞記事の切り抜きを通して、怪物の父親が逮捕されたこと、長男が裁判で証言したこと、血に染まった大金が行方不明になったこと、父親が脱獄し妻子が行方不明になっていること、などが分かってきます。
そして、とうとう父親に本当は何が起こったのかを知ることになります。
妻子は父親を屋根裏に閉じ込めて、そこで衰弱死するまで放っておいたということです。
父親の死体が家の中にあるということを知って気持ち悪さを覚えました。
時折聞こえる怪しげな音や、長女の手に触ったのが父親の幽霊なのではないか、という疑いを持ち始めます。
そして怪奇現象がエスカレートしてきたところで、兄弟たちは近所に住む少女、アリーに助けを求めることにします。
絵日記の中に秘密が書き記されていた
見つけたのは、映画の最初から時々映し出される、「マローボーン家」の思い出が描かれた絵日記でした。
絵日記を読み進めていくうちに、アリーは家族の秘密を知ることになります。
父親がどんな人だったのか、窓ガラスを撃ってきた何者かが誰だったのか、飛ばされた「6ヶ月」の間に何が起きたのか、ジャックの秘密は何だったのか・・・。
[moveline color=”#afeeee” sec=”5″ thick=”40″ away=”2″]そして、[move]アリーが一家の屋敷に着いたときに、「何か」の正体が判明[/move]します。[/moveline]
驚愕の展開ですが、兄弟が苦しみから開放されるという救いが描かれます。
とても悲しい事実が隠れていて、その耐え難い悲劇がジャックの精神を崩壊させていたということを知りますが、アリーとの関係が救いをもたらします。
ジャックの心の痛みを思うと辛いですが、サスペンス映画としてはとても良く仕立てられた展開です。
まとめ
映画の前半の楽しそうなシーンと、屋敷を取り囲む自然の美しさと悲劇の対比が、見ているものの心に深く残ります。
そして最後に、なぜ鏡を覗いてはいけないのか、その謎が解けます。
ビーチでのピクニックのシーンで撮影された、楽しかった頃の写真が心を揺さぶります。
「どんでん返し」系の映画なので、もう1度見返すのも面白いと思います。
1回目は発見できなかった伏線などを見つけられるかもしれませんよ。
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本ページの情報は2020年12月時点のものです。
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\こんなエンディングってあり!?/
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