1991年公開のアメリカ映画。
監督は、俳優経験もあるロン・ハワード、主演にカート・ラッセルとウィリアム・ボールドウィン。
アクション映画でもあり、謎の放火犯の正体を追うホラーでもあり、サスペンス映画でもある映画です。
「今までの中で一番好きな映画は何？」と聞かれるとまず思い浮かぶのがこの『バックドラフト』なのです。
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映画『バックドラフト』あらすじ
『バックドラフト』の舞台、大都会シカゴ。
主人公である弟のブライアン・マカフレイと兄のスティーブン・マカフレイが、火事現場で少年を助け殉職した父と同じ職業の消防士となります。
危険な火災現場に全身で立ち向かっていく様子や、それぞれが私生活で抱える悩みや葛藤、現代ドラマの中で起こる「バックドラフト現象」を利用した連続放火殺人事件。
そんな予想だにしない展開の中で、愛や友情、命を懸ける勇気。
そんなハートフルでもありミステリアスでサスペンスな超大作の映画がこの『バックドラフト』です。
エマ一人でこの映画を観たけれど、スクリーンいっぱいに広がる炎が、生き物のように壁や天井を伝う様は画面からあるはずのない熱を感じました！
火事によって酸素が使い尽くされ、燃えない自然ガスが充満する室内に人が突入した際に、流れ込んだ空気によって引き起こされる爆発の現象を「バックドラフト」と呼ばれていることをこの映画で知りました。
映画が始まり最初のバックドラフト現象が起こるシーン
火災に遭う被害者が開けたドアから、ヒュッと流れる空気の音が聞こえたかと思うと凄まじい爆発が一瞬で起こるさまは、この映画から受ける最初のインパクトとしては十分すぎるほどの恐怖心を引き起こしたものです。
他にも建物を覆う生き物のように暴れ狂う炎。
崩れ落ちる床。迫りくる火の手。
様々なリアルな火事現場が、SFX及びVFXによる視覚効果だということも後から知り驚きました。
32年経った今でも、現実か仮想かわからないほどの、遜色のない生きているような炎がうごめく様子によって、まるで火事の中に自分自身がいるような疑似体験ができる映画だと思います。
映画『バックドラフト』のキャストはめっちゃ豪華！
- 元消防士で放火犯罪捜査官のドナルド役にハリウッドを代表する「ロバート・デ・ニーロ」
- 主人公兄弟の殉職した父の同僚でもあった同じ消防士仲間のアドコックス役に『レッド・オクトーバーを追え！』の「スコット・グレン」
- 火事の事を知り尽くしている放火常習犯で服役中の精神分裂者ロナルド役に「ドナルド・サザーランド」
といったそうそうたるキャストの中に、主人公の弟ブライアン・マカフレイ役が当時若手スターとして注目だった「ウィリアム・ボールドウィン」。
亡き父の幻影と兄であるスティーブンが活躍している様の重圧に悩む姿や、落ちこぼれている消防士という演技が魅力的に映っていました。
しかし一番心を持っていかれたのは、主人公兄弟の兄であるスティーブン・マカフレイ役の「カート・ラッセル」でした。
エマ兄のスティーブンは亡き父の資質を受け継ぎ、火をも恐れぬ救助活動のシーンは圧巻！
映画の象徴的なシーンである炎の中から救助した子どもを抱えて出てくる所では、心の底から「カッコいい…。」と言葉が漏れたものです。
そんなヒーローのような消防士としての消火活動シーンと相反する私生活でのスティーブンは、妻と一人息子と別居生活を送るなど私生活面での悩みを抱えている様子は、ヒーローではなく不器用な生き様をおくる一人の男のそれでした。
それでも魅力的に映るカート・ラッセルは、今でも大好きな俳優の一人として名前を挙げています。
映画『バックドラフト』の音楽が秀逸！
次に、映画を盛り上げるために不可欠なものは「音楽」もその一つだと思います。
命を持ったかのような炎。
それらに立ち向かう戦士のような消防士たち。
どのサウンドも様々な場面をドラマチックに装飾するものとなっています。
それゆえ某TV番組の効果音楽に使用されたのも、納得のいく結果だと思われます。
映画『バックドラフト』まとめ
人間が人間として進化していく過程に、火は必要不可欠なものとして存在していますが、また原始的に恐れを抱く危険なものでもあります。
この映画では、そんな火が燃え盛り暴れ狂う獣のような火災現場に勇気をもって立ち向かう本物のヒーローである消防士たちの活躍の様子や、殺人事件として幾重もの罠や陰謀、複雑な人間模様、そのような中にも愛や友情にあふれている映画です。
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本ページの情報は2023年1月時点のものです。
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