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「ベニスに死す」あらすじと感想。名言に支えられ・・・。

ベニスに死す

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「ベニスに死す」この映画ほど、わたしの心にしみるものはありません。

アルバイト先のコンビニオーナーに借りたのがきっかけで観ました。
オーナーは「きっと好きな映画だと思う。中年の男性の映画だよ。」と言っていました。

オーナーから高校生に貸す映画なんて、きっとコメディ系の女子が好きそうな映画なのかなーと思いながら、鑑賞を再生したところ、オープニングから衝撃を受けました。

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目次

70年代のイタリア映画で、舞台はベニス

[moveline color=”#afeeee” sec=”5″ thick=”40″ away=”2″][move]ベニスの海を背景に、マーラーの交響曲[/move]が流れるところから始まります。[/moveline]

エマ
その情景がとてもドラマティックで、どこか切ない人生を映画いているようなとても心が締め付けらえるようなオープニングに一瞬で心を奪われてしまいました。

バカンスでベニスを訪れた有名な作曲家

この中年男性が主人公です。
バカンスの地でとてもきれいな美少年に出会い、彼に惚れていく姿が描かれています。

主人公の男性は作曲家としても大成し、家族を持ちとても幸せな生活をしていましたが、娘を失い、家族とも離れ、作曲家としても思い悩む日々を過ごしています。

バカンス先で出会った少年に一目ぼれ

ベニスに死す

自分自身でも信じられずに、葛藤をしながらも、彼に触れたい、見ていたいという思いが強くなります。

自分自身を若く見せたくて、美容院で髪を染めたり、メイクをしたり。
そんな自分を鏡で見て、老いぼれた姿に悲しくなり、絶対に結ばれない関係に落ち込むのです。

ベニス内には疫病が広がる

主人公は美しい少年が感染していないかを1番に心配、不安な日々を過ごします。
しかし、感染していたのは主人公でした。

どんどん症状がひどくなる中でも、彼を思い続け、彼を崇拝するかのよう見つめながら倒れ、運ばれていく姿が印象的なラスト。

社会的に成功している人でも悩みや挫折はあるし、幸せとは限らない

15歳のわたしには「大成した人=幸せな人」と思い込んでいました。

しかしどんな人にも悩みがあり、それに打ち勝とうと努力している姿を見て「わたし自身も悩んでいいんだ、間違っても良いんだ」と思うきっかけを作ってくれました。

そして美少年に恋に落ちてからの、エネルギッシュさや、ときめき感はとてもはかなく、美しいものだと思いました。

懸命に挫折から抜け出すよりも、精神的なところから抜け出すのが、挫折からの一歩という事も学んだ気がします。

わたしが15歳の当時はまだLGBTの理解もなく、差別されやすい時代でした。

[moveline color=”#afeeee” sec=”5″ thick=”40″ away=”2″]ただこの映画を見て、[move]同性を好きになること、年齢差がある恋愛等に対する、世間の否定的な世の中は間違っているのではないかと純粋に恋をするのは素晴らしいな[/move]と考えるきっかけにもなりました。[/moveline]

何よりもこの主人公の演技が素晴らしい

ダーク・ボガード

ダーク・ボガード

主人公はダーク・ボガードというイギリス人の俳優です。

成功からの挫折のシーンにもプライドの高さとうまくいかない現実をとても繊細に表現されていています。

そして本当に恋におちた時の人の心情をうまく表現しています。

美少年に別れを告げ、帰ろうとした際、荷物の手違いで滞在を延長しなければならななったときの彼の抑揚感が圧倒です。

本当に少女の様で、こちらまで笑顔が崩れてしまいました。

中々ストレートな映画ではないですが、この映画の中に入り込めたのは、彼のリアリティ感のある演技があってからこそだと思います。

ビョルン・アンドレセン

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そして美少年役をビョルン・アンドレセンがとても美しいです。
70年代に生きた方はみんなアイドルを見るかのように惚れ惚れしたんだろうなと思います。

彼は主人公にほとんど笑顔を見せませんが、1度だけみせた微笑みは誰もが恋に落ちるであろう美しさです。

[moveline color=”#afeeee” sec=”5″ thick=”40″ away=”2″][move]セリフもなく、あまり笑顔を見せない美少年の存在は美少年というよりも、最終的にミューズのような存在に演出[/move]されているのも印象的でした。[/moveline]

監督は、ルキノ・ヴィスコンティ

この作品は小説家トーマス・マンが、友人の作曲家のグスタフ・マーラーをインスピレーションして作成したそうです。

なのでオープニングからマーラーの曲なのか!と納得しました。

こんなに素敵な音楽を作り上げる人だもの、きっと繊細で感受性が高いひとだったのだろうなと想像します。

またセリスが少なく、音楽の強弱で心情を表現してする展開がさすがヴィスコンティだなと感じます。

「芸術は純粋」「邪悪は必要。背徳こそ天才の糧だ」

映画内で発せられるこのセリフ。

わたしは現在デザインに携わる仕事をしていますが、今もこの言葉はどちらなのだろうと問いかけることがあります。

主人公は少年に恋に落ち、純粋な心を取り戻した上で、また作曲家として頑張ろうとする姿を見るとヴィスコンティも双方の考えをいつも持っていたのかなと思うときがあります。

わたしの知る限りの有名なデザイナーの方々は皆さん、50、60代になっても美を追い求めることが好きな人ばかりです。

美しい物、景色、人への憧れや訴求が多く、いつも少女や少年のような心を持ったかと思うと、氷のよう冷たい現実を突き付けてくる。

さまざまな葛藤がありつつも、美しさを追求し続ける、そんな芸術家は素晴らしいなと理解を示す物差しにもなったと思います。

「ベニスに死す」は「初代おっさんずラブ」!?

昨年日本では「おっさんずラブ」がブームになりましたが、もしかするとこれは「初代おっさんずラブ」ではないかとふと思うこともあります。

どんな人も平等に純粋に人を思いやることは大切であり、人として素敵なことだなと思いました。

現在私の職場には海外の方、LGBTの方や、スリムな方、ふとっている方、温厚な方、短気な方、人見知りの方、たくさんの人がいます。

そんないろんな方がいる環境でも楽しくやっていけるのは、15歳のときにこの映画を見たことが、とても影響されていると感じます。

いろんな考え方がある事を教えてくれた、コンビニのオーナー、ヴィスコンティ監督、ダークボガードに感謝です。

まとめ

20歳の頃、旅行でベニスを訪れました。
そこは変わらず「ベニスに死す」の世界でした。

服装やメイク、演出などもベニスの世界を表現していて、5年後改めてベニスあの映画は音楽、衣装、映像、舞台、演出すべてが素晴らしい世界観だったんだと実感しました。

この映画をきっかけに、ベニスに恋をし、今でも何年かに1度はベニスに滞在するようになりました。

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