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映画『ゴジラ(1954年))』あらすじや時代背景を解説

Godzilla

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キングコングと並び世界的に有名なゴジラシリーズの記念すべき一作目です。

目次

映画『ゴジラ(1954年)』あらすじ

小笠原諸島近海で貨物船「栄光丸」が急に消息を絶ち、現場に向かった「備後丸」も同様に消え失せます。
その後、大戸島に漂着した漁船の船員の報告から、一連の事件と不漁の原因は大きな生物だと分かります。

大戸島の伝説にならって「ゴジラ」と名付けられた巨大怪獣が日本に上陸し、破壊の限りを尽くします。

ゴジラはシリーズを追うごとにヒーローとしての活躍が目立っていき、作風もファンタジー色やSF色が強くなっていくけれど、一作目の『ゴジラ(1954年)』はあくまで核の脅威として描かれています。

映画『ゴジラ(1954年)』をより楽しむための時代背景

エマ

作品をより深く楽しむために、当時の時代背景について触れていきます。

1945年に広島と長崎に原子爆弾を投下されて、日本は第二次世界大戦で敗戦しました。

それからわずか9年後の1954年にビキニ環礁で米軍により水爆実験が行われ、第五福竜丸という日本のマグロ漁船が被爆します。
アメリカが当初想定していた被爆範囲よりも遠くにいた数百隻もの漁船もまた第五福竜丸と同様に被爆しました。

この事件を契機に、日本国内でも反核運動がより活発に行われるようになります。
そのような世相を受けて製作されたのが、このゴジラの一作目。

放射能火炎をはきながら東京の街を蹂躙するゴジラの姿は、東京大空襲や原子爆弾の被害の記憶がまだまだ新しい観客に大きな衝撃を与えました。

『ゴジラ』の2つのおすすめポイント

1、ゴジラの持つ二つの側面

劇中で、突如出現したゴジラは一体何者かについて考察されます。

志村喬氏演じる古生物学者である山根博士は、ゴジラを海底深くに生息(眠っていた)ジュラ紀の生物が繰り返される水爆実験のせいで住処をおわれ、さられには水爆の放射能を多量にあびたことで巨大化かつ凶暴化したのだと分析しています。

エマ

ゴジラは「核の脅威」としての側面を持つと同時に、日本人と同様に「核の被害者」としての側面も併せ持っていることになります。

核の被害者であるゴジラは最終的に日本人の手で退治されます。
この展開については主演の宝田明氏も涙を流しました。

2、人間模様

物語は主人公の宝田明氏演じる尾形秀人・河内桃子氏演じる山根恵美子・そして平田昭彦氏演じる芹沢大助博士を主軸に進みます。

自衛隊による総攻撃にも、もろともしないゴジラを倒すため尾形秀人と山根恵美は、「オキシジェン・デストロイヤー」という液体中の酸素を瞬時に破壊する兵器を開発したと噂される芹沢博士のもとを訪ねます。

芹沢博士はゴジラを退治するためとはいえオキシジェン・デストロイヤーを使うことに抵抗を示します。

というのもオキシジェン・デストロイヤーは芹沢博士がとある研究中に偶然完成したものであり、悪用されれば原子爆弾や水爆以上の殺戮兵器になってしまうことを恐れていました

芹沢博士が密かに思いを寄せる女性である山根恵美子による必死の説得で、芹沢博士はついに使うことを決意しますが、クライマックスでは世の中に出さないためにゴジラとともに自身も命を絶ちます。

ゴジラの劇中では、この3人の他にもさまざまな人が登場します。

中でもゴジラにより被害を受けた怪我人を介抱する看護師さんや東京を疎開する女性など、短いシーンではありますが、ゴジラによる被害や、そしてその被害に遭う自分たちの姿を先の戦争に重ね合わせるシーンが随所み見られます。

ゴジラは、戦争を生き抜いてきた人々の群像劇としても観れます。

3、特撮特撮シーン

特撮シーンを手がけたのは、のちにウルトラマンでも広く知られる円谷英二監督です。
円谷英二監督は、キングコングの特撮シーンを何回も観て特撮について勉強したことで知られています。

キングコングがフィギュアを用いたコマ送りの特撮なのに対して、ゴジラは着ぐるみでの特撮になっています。

エマ

また東京の町並みをセットで再現して、そこを着ぐるみのゴジラが歩くことで、巨大なゴジラに説得力を持たせています。

この技法は当時においては非常に画期的な物でした。

さらには自衛隊の全面協力により、戦車や自衛隊員の姿も迫力のある物になっています。

後のゴジラシリーズも名作揃いだけど、やっぱり初代ゴジラは単なる怪獣映画・特撮映画ではないなーって思います。
日本人に戦争の恐怖などを改めて訴える奥深い作品になっていますね。

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