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『千と千尋の神隠し』なぜ千尋は金に価値を見出さないの?

千尋は、カオナシに山盛りの金を差し出されても「要らない」と断ってしまう子です。

もしわたしが10歳のときだったら、嬉々として金を受け取ってしまうでしょうww

なので、千尋の行動はわたしにとっては不可思議でなりません。
今回は、その辺に迫ってみました。

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カオナシというキャラクター

 

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カオナシという化け物がいます。

彼(?)突然千尋の前に現れて沼の底までの旅を共にしますが、その素性は明らかにされていない最も謎に包まれキャラクターです。

当初宮崎駿監督は、カオナシを登場予定はなかったと明かしています。

確かにカオナシはとりわけ重要なシーンがあるわけでもなく、ただ千尋に付きまとっている敵なのか味方なのかよくわからない立ち位置にいます。

それでもなおカオナシを登場させたのは、物語のメッセージを伝える役割があったからでしょう。

カオナシが象徴するものって?

監督がカオナシを「みんなの心の中にもいる」と語ったのは有名な話ですね。
このことからカオナシは、人間の心情の化身なのでしょう。

現代社会人の象徴であるとの説も

エマ
「あ……あ……」としかしゃべることのできない彼は、自分の意思を伝えられません。

顔も口から上はお面のようで表情がなく、彼の考えを周りは理解できません。

他者との交わりを断ち切られたカオナシは、金銭で他人を釣ろうとする

すると油屋の従業員たちはカオナシをもてはやし、食べ物や宴会で接待をするようになりました。

[moveline color=”#afeeee” sec=”5″ thick=”40″ away=”2″]しかし[move]千尋だけは、カオナシがいくら金や食べ物で誘惑してもなびきません[/move]。[/moveline]

千尋は橋の上でぽつんと立ち尽くしていたカオナシに会釈したり、雨で濡れてたところを油屋の中に入れたりと、唯一無償の優しさで接してくれた存在です。

誰にも相手にされてこなかったカオナシはそのことが嬉しかったのでしょうね。

言葉もろくに話せないカオナシは他人の声を借りて物を提供することでしか自分の気持ちを表すことができませんでした。

これまで他者と関わってこなかったため、接し方がわからないのかも。

  1. コミュニケーション能力に欠けている
  2. 金や物で解決しようとする
  3.  愛情に飢えてる

エマ
これがカオナシと現代人の共通点であり、現代社会人の象徴であるとされる理由。
思い当たる人もいるのでは??

特に若者に多いとされています。

カオナシは元からああだったのか、作中では語られていませんが、もし違うとしたら……?

もともとは人間、あるいは油屋の従業員のような妖怪で、なにかのきっかけで自我をなくしてしまったのかもしれません。

その結果コミュニティーの中で孤立して、行き場を失いカオナシという化け物になって彷徨っていたのでしょう。

そんなカオナシのような人は世の中にたくさんいます。

人は誰しも孤独を抱えていますが、救ってくれる存在がいれば前を向けるものです。
カオナシにとってそれが千尋でしたが、出会いが遅すぎました……。

それでも自分の場所が欲しかった。なんとも切ないですね。

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千尋が砂金に興味を持たなかった理由

千尋はカオナシが出す金品には全く興味を示しませんでした。

そもそも彼女は我々の住む人間界の住人ですから、あの世界の通貨である砂金の価値がわかっていません。

そして「私の欲しいものはあなたには絶対に出せない」と言っていたように、彼女の心は金品や物では満たされないのです。

『ブタに変えられた両親を元に戻すこと』だけが千尋の望み

だからカオナシに大量の砂金を渡されても「欲しくない」とはっきり答えていたのでした。

しかし、いくら価値のわからない代物だったとしても、周りの大人がこぞって欲しがる砂金を10歳の少女がスルーするのはすごいことですね。

きらきら光る金色の石は子ども心をくすぐるものがありますし、砂金を手に入れれば周りから一目置かれる存在になりえます。

私が千尋の立場だったら喜んで受け取ってしまうかもしれません(笑)

また、薬湯の札をたくさん差し出されたときも「一つで良い」と言って断っていました。
千尋の欲のなさがうかがえますね!

千尋にとっての幸せはお金で買えるようなものではなく…。
千尋に限らずほとんどの人の幸せはそういうものなのでは?

お金で簡単に人の心を手に入れてしまうカオナシには、両親をなかなか取り戻すことができない千尋の気持ちがわからなかったのです。

カオナシの役割とその後……

千尋に拒絶されたと思ったカオナシは怒り狂って暴走してしまいますが、千尋はカオナシから逃げている最中、絶えず「こっちだよ!」と声をかけていました。

油屋から追い出され再び居場所のなくなったカオナシでしたが千尋が自分と一緒にいてくれるのだと希望を持ち、元のおとなしい姿に戻ります。

 

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そして銭婆の家でお茶したり編み物を手伝ったり、とても穏やかに過ごします。

千尋が帰る際、銭婆に

「お前はここにいな。私の手助けをしておくれ」

と言われたカオナシはどこか嬉しそうにも見えました。

まとめ

そう、カオナシはようやく居場所を見つけられたのです。
お金に価値を見出さない千尋に出会ったことで、カオナシは自身の過ちに気がつきました。

視聴者もまた、お金では手に入らない人の心の大切さに気づかされた事でしょう。

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