原作は、岩明均により1988年より連載されたマンガ「寄生獣」。
アニメ好きの人は知ってるでしょうが、主人公の右手から触手や刃物っぽいものが飛び出ているシーンだけを見て、「なんだか気持ち悪いアニメ!」という印象を持っている方もいるかと。
わたしもそのうちの一人でした。
そのときは、グロいアニメに抵抗があり最初は「こんな怖いのどこが面白いの??」と感じました。
ですが、観れば観るほど、回を重ねれば重ねるほど、なぜかハマっていった!
今でも時々、観たい番組が見つからない時など、何度見てもスリルを味わえるので見返すほど。
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『寄生獣 セイの格率』あらすじ
主人公新一の右手に得体のしれない寄生生物(パラサイト)が寄生からスタート。
地球上に数多くの正体不明の寄生生物がやって来て、人間たちに寄生
その寄生生物は、ヒトの脳を乗っ取り、身体を自分たちの支配下に入れて普通のヒトを捕食するという特徴があります。
でも、新一に寄生した寄生生物は乗っ取りをミスります。
不完全な状態で、新一と身体を共有することになったその寄生生物。
「ミギー」と名付けられました。
「ミギー」の声は、平野綾です。
あの可愛らしい綾さんからは想像出来ないような独特な癖のある声で、見事に演じていて、綾さん以外の声はあり得ない!と感じるくらい絵にぴったりなんです!
最初は見た目も少し不気味で気持ち悪いミギーだけど、綾さんの声のお陰か、ストーリーが進むにつれヒトっぽさが現れたせいか、段々可愛く思えてきます。
寄生生物たちは、ヒトの姿に身をやつし、餌が欲しくなったら平気で殺して食す
とっても残酷!
寄生生物たちはあくまで生存本能に従ってるだけなんですけどね。
そして、生き残るためにただ獣のようにヒトを捕食するだけでなく、人間社会に順応するように振る舞うモノも出てきます。
代表的存在がパラサイト・田村玲子(田宮涼子)
彼女は著しく発達した知能を持ち、人間社会に高い適応能力を示します。
巧みに人間社会に溶け込みながら、ヒトとパラサイトの共存を考え、パラサイトが誕生した意味を考えるのです。
そして、ヒトとパラサイトの中間に位置する新一に近づき、サンプルとして協力を仰ぐように。
新一は、母をパラサイトに殺されたので憎しみがますます膨れ上がる
そしてミギーと共に、自分たちを襲うパラサイトと闘ううちに、自身の変化に気付きます。
以前に比べ確実に強く、そして時には感情を忘れたかのように冷徹になっている自分に違和感を覚えつつも、闘いを続けます。
物語が進んでいくと、田村玲子が「自分たちは何のために生まれてきたのか?」と自問自答するシーンが多く出てきます。
また、新一に向かって、「自分たちは誰かに寄生しないと生きる事が出来ない弱い存在だ、人間と共存することは出来ないのか」など意味深な発言を繰り返します。
人間にとっては悪の存在と思われるパラサイト。
でも、彼ら側からしてみれば生存するために食事をするという普通の行動を取っているだけであって、自分たちを駆除しようとしている人間たちの方が、パラサイトには脅威です。
今の地球の自然界にも当てはめられる
ヒトは、たくさんの動物を生きるために捕食していますが、それは人間界では悪とはされてませんよね。
むしろ食料の大量消費が問題になっています。
私たちは自分中心に考えているので、動物を食べる事が当たり前になっています。
…が、動物にとってみれば人間に食べられたいと思って生まれてきている訳ではないでしょう。
パラサイトは、ヒトが必要以上に増えすぎて多種を殺戮するのを食い止め、地球上の生態系のバランスを取るために生まれてきた存在とも言えるわけです。
そう考えると、寄生獣はただ残虐なだけのアニメではないですよね。
地球上の問題を暗に提示している深いアニメのように思えてきます。
最初は残酷だと思ったけれど、そういった裏テーマについて想いを馳せてみると深いアニメだなと思います。
まとめ
何よりも、原作が1980年代に発表された割と古いマンガだということに驚きます。
アニメ化にあたり、設定は現代に合わせた所も多いそうですが、今見ても全く古い感じがせず、先見性のある刺激的な内容です。
戦闘シーンも、見慣れてくると新一とミギーが協力して闘う所など見ごたえがありますよ。
グロいのは苦手…という人でも、最初だけ慣れるまでに時間がかかるかもですが、ストーリーが進むと本当に面白く感じるので必見ですよ!
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本ページの情報は2021年2月時点のものです。
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