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27歳の現在のタエ子と、小学校5年生の頃のタエ子を行き来するストーリー。

初見では、そう印象にも残らなかったのですが、大人になって見返してみると思わずぽろぽろ涙が😢
過ぎ去った子ども時代に思いを馳せてしまいますね。

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『おもひでぽろぽろ』あらすじ

タエ子と上司

山形へ

1982年、東京でOLとして働く27歳のタエ子。
長期休暇を取り、姉である長女ナナ子の嫁ぎ先の山形県高瀬へ行くことになります。

生まれてからずっと東京暮らしのタエ子は、幼少期、田舎に親戚を持つ友達が長期休みで帰省するのを羨まし感じていました。

姉のナナ子が結婚したことで、タエ子にもようやく憧れの田舎の親戚ができたのです。

電車に乗っているタエ子

そんな話をナナ子ともう一人の姉である次女のヤエ子としているうちに、タエ子は田舎に憧れていた小学5年生の頃の自分を思い出すのでした。

大野屋

夏休み、友達が皆田舎に帰ってたので寂しがったタエ子は祖母と熱海の大野屋へ行きます。

色々なお風呂を楽しみ、最後の大きなローマ風呂ではすっかりのぼせてしまったのです。

パイナップル

パイナップルの周りを囲むタエ子一家

その当時、果物の王様といえばバナナでした。

ある日、本物のパイナップルを食べたがったタエ子のために父はパイナップルを丸ごと購入してきました。
しかし予想以上に酸っぱく硬い実に皆は唖然として残してしまいます。

しかし父の気持ちを無碍にできないと、タエ子は皆が残したパイナップルを平らげるのでした。

広田くん

隣のクラスの広田がタエ子に好意を抱いているという噂が流れていました。
タエ子もまた広田のことを意識し始めます。

そんなある日、タエ子のクラスと広田のクラスの男子が野球の試合をします。
活躍する彼をみてますます意識したタエ子。

その帰り道に会った広田に「雨の日とくもりの日と晴れの日と、どれが一番好き?」と聞かれ「くもり」と答えます。

すると広田は「おんなじだ」と言って嬉しそうに去っていきました。
広田と初めて気持ちが通じ合い、タエ子は幸せでした。

生理

寝台車で横になったとき、学校で生理を習ったときのことを思い出します。
女子だけ集められて習った生理。

しかし同級生のリエちゃんがナカヤマという男子に生理のことを話してしまい、男子が生理をからかうように。
風邪で体育の授業を休んだタエ子は、男子から生理を疑われムキになるのでした。

初潮を覚えた頃の自分を思い出すのは、サナギがチョウチョになる時期が再び自分に訪れたからかもしれないとタエ子は考えるのでした。

トシオと本家

山形に着くと、カズオのまたいとこにあたるトシオが迎えにきてくれていました。
トシオは脱サラして農業を行っています。

紅花摘みをするタエ子

本家へ到着したタエ子は祖母のばっちゃ、跡取りのカズオとその嫁のキヨ子、娘のナオ子に迎えられ早速紅花摘みをします。
こうして本家に寝泊まりしながら農業を手伝うのでした。

エナメルのバッグ

中学生のナオ子がプーマの靴を欲しがっていたのをみて、タエ子はエナメルのバッグを欲しがってダダをこねたことを思い出します。

わがままが過ぎて普段は怒らない父にぶたれてしまい、ショックを受けたタエ子は大泣き。
そんな話をナオ子にすると、彼女は「プーマの靴を諦める」と大人な態度を見せました。

分数の割り算

トシオに誘われドライブへ行ったタエ子は「なぜ結婚しないのか」と聞かれ「分数の割り算がうまくできるとその後の人生もうまくいく」と言います。

小学5年生で習う分数の割り算がタエ子は理解できませんでした。

エマ

分数の割り算が得意だった同級生は結婚し子供もいて人生うまく行っている、というタエ子の話をトシオは笑いながら聞いていました。

舞台女優

お遊戯会

夕方カラスを見つけたタエ子は、お遊戯会で「カラスがおうちに帰っていくわ」というセリフに切ない動作を加えたことで絶賛されたことを思い出します。

日大の演劇部にスカウトもされましたが、父の猛反対で女優への夢は途絶えてしまったのでした。

アベくん

夜、ばっちゃがタエ子にトシオの嫁にならないかと持ちかけました。
キヨ子は歓迎していましたが、急なことにカズオは戸惑います。

エマ

3人が揉め始め居た堪れなくなったタエ子は本家を飛び出しました。

田舎に惹かれていたことは事実ですが、農業や自然の厳しさに耐えられる自信がなかったのです。

雨の中帰れずにいたタエ子でしたが、偶然通りかかったトシオが車に乗せてくれました。

小学5年生のタエ子のクラスに、アベくんという男の子が転校生してきました。
彼は家が貧乏らしく皆から汚いと避けられていましたが、タエ子は差別してはいけないと思い平等に接していました。

そのアベくんが再び転校することになり、最後に一人ずつと握手をしてお別れしました。
しかし、タエ子にだけは「お前とは握手してやんねぇよ」と言ったのです。

自分がいい子ぶっていただけだと見透かされたことをずっと気に病んでいる、とトシオに話すタエ子でしたが、トシオは「アベくんはタエ子のことが好きだったから握手したくなかったのだ」と指摘します。

タエ子の心のわだかまりが少し無くなりました。

トシオの元へ

トシオやばっちゃに見送られ、山形をあとにしたタエ子。
電車に揺られながらばっちゃに言われたことを考え直したタエ子は次の駅で降り、高瀬駅へ戻りました。

タエ子とトシオ

公衆電話から電話をかけたタエ子をトシオが迎えに来ます。
そんな2人を小学5年生のタエ子やクラスメイトたちが見守るのでした。

タエ子の選択

思い出をめぐらすタエ子

現代のタエ子と小学校5年生の頃のタエ子の記憶が入り混じりながら話が進みます。
他人にはあって自分は持っていないものに憧れることは誰にでもあることと思います。

この作品はそんな羨望と現実がよく描かれた作品だと思います。

昔アイドルや芸能人に憧れたこと、ありませんか?
幼少期だからこそ憧れた華やかな世界ですが、芸能界の厳しさや大人の事情といった闇を知ると躊躇してしまいますよね。

大人だからこその判断ですから、子どものころはまだそれに気づけません。
タエ子の場合、それが田舎でした。

農業

田舎に憧れていた頃の自分と現在の自分が交差して27歳という人生の分岐点に立たされたとき、子どもの頃のような決断は出来なくなっています。

タエ子も子どもだから女優になれるかもと淡い期待を抱いていましたが、27歳の彼女が万が一スカウトされても浮つきはしないですよね。

田舎の現実を知ってもなお、トシオと一緒になる選択をしたのは小学5年生のときの微妙な時間をすごした自分と今の自分が重なったからでしょう。

タエ子が思い出すのは、なにか納得できなかったり、うまくいかなかったりした時ばかりです。

サナギから蝶々になる今、あの時のように中途半端な決断はしたくない。
帰りの電車でそんな思いを巡らせたのかも。

私たちは人生の岐路に立たされたとき目先のことを考えがちですが、過去を振り返るとそこで意外な答えが見つかるかもしれませんね。

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