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『プラトーン』のあらすじとストーン監督がこの映画を撮った理由

Platoon

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ベトナム戦争を描いた映画は数多くありますが、その中でも最も評価の高い作品の一つが「プラトーン」です。

同じように評価を得ているロバート・デ・ニーロ主演、マイケル・チミノ監督の「ディア・ハンター」やマーロン・ブランド主演、フランシス・フォード・コッポラ監督の「地獄の黙示録」との決定的な違いが〝リアル〟です。

ちなみに「地獄の黙示録」にはチャーリー・シーンの父親、マーティン・シーンがウィラード大尉役で出演しており父子でベトナム戦争映画の大作に出演していることにまります。

目次

『プラトーン』のメガホンを取ったオリバー・ストーン

オリバー・ストーンは、従軍経験があり、その2作のリアリティーのなさに憤りを覚えた言われています。

そこでストーン監督は出演者に2週間の新兵訓練を課します。

食料は缶詰、野営監視を行わせ、シャワーは禁止、髪形は軍事と同じ。
タバコや銃、ヘルメットといった小道具まで再現。
実際の軍隊と同じ状況を体験させました。

「ディア・ハンター」や「地獄の黙示録」にも戦争の狂気が描かれていますが、よりリアルな狂気が「プラトーン」にはあります。

その一つが小隊(プラトーン)内でのつまり味方同士の争いです。

物語はチャーリー・シーン演じるクリス・テイラーの視点を通じて進む

つまりクリスの視点=ストーン監督の視点ということです。

貧困層の若者たちばかりが戦地に赴く現状に疑問を抱いたクリスは両親の反対を押し切って自ら志願して軍に入隊しベトナムの戦地へ。

ヘリコプターから降り立つクリスの青臭い表情が印象に残る

エンディングで同じくヘリで戦地から病院に運ばれていく時の表情とは全く違います。
生死をくぐり抜けた兵士の顔です。
トム・べレンジャー演じるバーンズ曹長と似ている気がします。

戦地に訪れて早々に後悔するクリス

エマ

そこで待っていたものは大学生だった自分には想像もつかない戦争の〝リアル〟でした。

黒い死体袋が運ばれてきても何とも思わない古参兵。
血の硝煙のにおい…。

クリスはエリアス軍曹(ウィレム・デフォー)と出会う

生き残るためなら何でもする冷酷無比なバーンズと人間としてのやさしさを戦地でも失っていないエリアス。

クリスとエリアスが夜空を見上げて語り合うシーンがありますが、これもストーン監督が戦地で体験したことなのでしょう。

『プラトーン』ポスターの有名なポーズのシーン

やがてバーンズとエリアスの対立はのっぴきならないものになり、エリアスは敵の大群の中に一人取り残され、天に両腕を突き上げ亡くなっていきます。

エマ

最期の最期まで生きようともがくエリアスの姿はこの映画一番の名シーンでしょう。

このポーズだけで熱く訴えてくるものを感じます。

そしてもう一つのハイライト

敵の侵攻を封じるべく防御の陣地をつくり迎え撃つシーンです。

生きた心地がしないとはまさにこのこと。
怖気づいて逃げ出す兵士もいます。

ベトナム軍のゲリラ戦法にアメリカ軍は壊滅的な状況。
敵も味方も分からない状況の中、爆撃機から爆弾が数えきれないほど落とされ…。

地獄絵図の中、クリスが目が覚ますと周りは死体の山。

傷だらけで身動きが取れないバーンズを見つけたクリス。
意を決した表情でバーンズを見つめます。

銃口を向けられ、悟ったバーンズは一言「殺せ」。
クリスはためらうことなくバーンズに銃弾を撃ち込みます。

このシーンが意味するものは何なのでしょうか。
結局クリスも戦地でもまれバーンズのような無意味な殺害をする戦士になってしまったのか。

エマ

バーンズを助ける選択もあったのではないか。

様々な意見があるでしょうが、少なくてもクリスが自らの固い意志で決断した結果がこれだということでしょう。

「見たことを伝え、意義のある一生をおくらなければならないと」

ヘリで戦線から退く時、クリスはこう回想するのです。

これこそストーン監督が長い年月をかけてこの作品を製作するに至った原動力だったと思うと感慨深いものがあります。

自分の体験したことをすべて出し切ったストーン監督、過酷な撮影にも耐えた俳優陣、そしてそれを支えたスタッフや裏方さん。

様々な思いが詰まった戦争映画の最高峰の一つでしょう。
必ず見てほしい映画の一本です。

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