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「リップヴァンウィンクルの花嫁」あらすじと感想&無料配信情報

リップヴァンウィンクルの花嫁

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「リップヴァンウィンクルの花嫁」は、ロックウェルアイズと日本映画専門チャンネルによって合同製作されているヒューマンドラマです。

2016年香港で先行上映された後に、日本国内でも東映の配給によって3月26日から全国ロードショー。

目次

岩井俊二監督が12年ぶりに長篇ドラマのメガホンを取った

転校していくひとりの女の子を争ってふたりの少年がふたつの世界に迷い込んでしまう「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」や、のどかな田園風景を背景に中学生たちの過酷な日常生活が映し出されていく「リリイ・シュシュのすべて」など、SFタッチのジュヴナイルから社会問題を取り入れた青春ストーリーまでを得意とする岩井監督。

[moveline color=”#afeeee” sec=”5″ thick=”40″ away=”2″]第29回の東京国際映画祭では[move]「Japan Now」部門に出品されていて、2016年度のキネマ旬報年間ベストテンでも日本映画部門の第6位にランクイン[/move]。[/moveline]

人生に明確な目的を見出だすことができずに流されるように生きてきた女性が、突然に降りかかってきた災難を乗り越えて成長していく感動作です。

あらすじ

皆川七海は教師という仕事に愛着を抱きながらも、ちょっぴり気弱な性格が災いしてかいまいち生徒たちと向き合うことが出来ません。

お見合いサイトで登録して出会った男性・鶴岡鉄也との結婚

そこで、表向きは寿退社ということで仕事を辞めてしまいました。

結婚式では新婦側の参列者が余りにも寂しいために、何でも屋の安室行舛という怪しげな青年に頼んでサクラを派遣してもらいます。

エマ
結婚後も何かにつけて干渉してくる義理の母親・カヤ子のせいで、七海たち夫婦の新婚生活はまるで上手くいきません。

カヤ子に言われるままに離婚を決意した鉄也

新居のマンションを無一文で追い出された七海は、安室の紹介で古風なお屋敷での住み込みのアルバイトを紹介してもらいます。

[moveline color=”#afeeee” sec=”5″ thick=”40″ away=”2″]一緒に働くことになったのは[move]自称「女優」でやたらと人懐っこく、気まぐれで浪費癖の激しい里中真白[/move]という女性です。[/moveline]

ようやく自分の居場所と信頼できるパートナーを見つけた七海ですが、真白が隠している思わぬ秘密が明らかになっていくのでした。

「リップヴァンウィンクルの花嫁」キャスト

優柔不断で実行力に乏しい頼りないヒロイン・皆川七海には、黒木華のイメージがぴったりと填まっていますよ。

目まぐるしく変わる衣装と人生の浮き沈みの共通項

映画前半ではいかにも新米の先生といった淡い色のスーツ、結婚式では華やかなウエディングドレス姿、後半にはフリフリの飾り付けが可愛らしいメイドさん。

目まぐるしくチェンジする衣装は、まさに花嫁のお色直しでもありジェットコースターのごとく、まるで浮き沈みの激しい彼女自身の人生のよう。

いくつもの顔と名前を使い分けるミステリアスな男・安室行舛

ある時は結婚式代理出席ビジネスを取り仕切る遣り手の起業家、ある時には「市川RAIZO」名義で活動を続ける役者さん、またある時にはピンチに追い込まれた女性を救い出すヒーローのアムロ。

複数の顔と名前を駆使するミステリアスな男・安室行舛を、カメレオン俳優のごとく演じていくのは綾野剛です。

生徒たち

臨時の教師として赴任してきた七海に対してチクチクと意地悪をしてくる女子中学生、安田ゆうか役には大友花恋。

学校を早々とドロップアウトしながらも何故だか七海のことだけは「先生」と呼びかける、岡本カノン役の浅見姫香。

まるっきり正反対なふたりの生徒に扮している、フレッシュな女優さんたちにも注目してみてください。

感想

人混みの中でスマートフォンを片手に、待ち合わせ相手を探す主人公・皆川七海の不安気な眼差しがオープニングを飾ります。

不意に後ろからポンと肩を叩いてきたのは鶴岡鉄也ですが、インターネット上のやり取りだけで実際に会ったことはありません。

えっ、それで結婚しちゃうの?

エマ
ネットショッピングでお気に入りに登録していた商品をワンクリックで購入するかのごとく、あっという間に結婚を決めてしまう七海の軽率さには危うさを感じました。

せっかく苦労して教員免許を取得したのに、コンビニのレジ打ちと平行しながら派遣で続けているのも勿体ないです。

[moveline color=”#afeeee” sec=”5″ thick=”40″ away=”2″][move]生徒たちからはさんざん甘くみられた挙げ句に、「声が小さい」とマイクを仕込んだ花束までプレゼントされてしまうのが情けない[/move]ですね。[/moveline]

そんな理想の教師像から程遠い七海のことを、ただひとり慕っている岡本カノンのような子もいて安心しました。

カノンとの温かな交流

人間関係に思い悩んだ末に登校拒否という選択をして、1日中ほとんど家から出ないというカノンにとっては七海こそがたったひとりの「先生」なのかもしれません。

離婚・家出・仕事探しと世間の荒波に揉まれていく七海ですが、カノンとだけはノートパソコンを使用したオンライン授業を続けていて心温まります。

里中真白に強く引き付けられる七海

思慮深くなかなか前に一歩踏み出すことが出来ない七海の前に現れた、自由気ままに生きる里中真白は魅力的でした。

売れない女優という割りにはお金には困っていない様子で、ショーウィンドウで一目惚れしたウエディングドレスを衝動買いしてしまうところも憎めません。

[moveline color=”#afeeee” sec=”5″ thick=”40″ away=”2″]なぜ無駄遣いを止めないのかという七海の問いかけに対して、[move]真白が「お金を使い続けないと壊れてしまいそう」とその胸の内を明かすシーンが切ない[/move]です。[/moveline]

パソコンとクレジットカードの残高が残っていれば何でも手に入る今の時代に、真白が本当に欲しかったものについて考えさせられます。

清々しいエンディング

多くの風変わりで訳ありな人たちとの出会いと別れを繰り返して、七海がたどり着いた1軒の小さなアパートが素敵です。

エマ
再び教職に就くために人材派遣会社の担当者に電話をすると、「人が変わったようですね」と言われるのはただ単に声が大きくなったからだけではないでしょう。

開け放たれた窓から吹き込んでカーテンを揺らす風が清々しく、夏休みになったらこの新しい部屋に遊びに来るというあの人との再会も待ちきれません。

「リップヴァンウィンクルの花嫁」Twitter口コミレビュー

まとめ

里中真白役のCoccoは本職のシンガーソングライターで、予告編に流れているテーマソング「コスモロジー」を歌っていました。

仕事終わりに意気投合した七海を連れてカラオケへと繰り出す劇中では、荒井由実の名曲「何もなかったように」を歌っています。

七海役の黒木華も森田童子の懐かしのナンバー、「僕たちの失敗」を披露していてこの場面は貴重です。

引っ越しや就職などで新天地での生活に漠然とした不安を覚えているなら是非ともこの作品をご覧になってみてくださいね^^

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本ページの情報は2020年6月時点のものです。
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リップヴァンウィンクルの花嫁

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