ジブリの音楽は、他のアニメの曲に比べて心癒されほっこりする曲が多いことが特徴ですよね( ´ ▽ ` )
『千と千尋の神隠し』でも、人気の曲がいくつも存在します。
ここで何曲か紹介していきますね!
「いつも何度でも」
主題歌であり、エンディングの曲
CMやテレビ放送などで必ず流れている曲で、ちょっと聴いただけでも『千と千尋の神隠し』を思い出すことが出来る曲ですよね。
木村弓さんの透き通る歌声と、ライアーと呼ばれる小さいハーブのような楽器の柔らかい音色が心地よい曲です。
木村弓さんは大阪出身の歌手、作曲家。
この「いつも何度でも」で有名になられましたね。
作品が映画館で放映された年、NHK紅白歌合戦特別のゲスト出演し、演奏、歌唱されてました。
ライアーってなあに?
演奏されているライアー。
日本では馴染みのない楽器のよう。
見た目、音色からハーブと勘違いされることも多いけれど、実は音色も弾き方もハーブとは全く異なるそう。
「いつも何度でも」はなぜ生まれた?
『もののけ姫』を観て感動された木村さんがいてもたってもおられず、自ら歌った曲を宮崎駿監督に送ったそう。
その時、企画されてた『煙突描きのリン』という作品の曲になる可能性も。
しかし、この作品は残念ながら実現されず終わってしまいした。
次作『千と千尋の神隠し』にこの曲を使うことを決めていたようでした。
前作の『煙突描きのリン』は、大地震で廃墟となった東京で、銭湯に居候しながら夢に向かって進むリンを主人公とするストーリー。
このリンと千尋の前向きな強さにイメージが重なります。
また、リンという名前や銭湯というパワーワードも出てくることから何かしら関係してると思ってしまいますよね。
「いのちの名前」
「いつも何度でも」と合わせて木村弓さんのデビュー曲
「千と千尋の神隠し」のテーマ曲です。
テーマ曲は、作品の世界観、登場人物の気持ちなどを表す曲です。
静かで優しいピアノの音色と歌声に、鮮やかな夏の雰囲気を感じさせるメロディーですね。
ストーリーの見えない部分を歌った曲
この曲が最も伝えたかったことや生まれた経緯を考えてみました。
千尋は両親との引越し場所に向かう道すがら、不可思議な街へ。
その街は神さまの街で、彼女の両親は神さまの食べ物を食べてしまい豚にされ、千尋は消えてしまいそうでした。
名前を奪われて「千」として働くことになります。
両親を救うため千として懸命に働く千尋。
名前を失うことは、神さまの世界に入った罰でもあります。
名前とはこの世に生を受けて一番初めに貰うプレゼントであり、自身の存在や個性を示すもの。
いのちとはまさに自分自身です。
「いのちの名前」とは自身の名前のこと、いのちと名前はイコールの関係にあるのでは??
「あの夏へ」
映画のオープニングで両親と車に乗って引越し先に向かっているシーンで流れています。
ピアノが奏でるメロディーは序盤寂しく感じられますね。
でも、中盤にはそんな不安も、温かさが身にしみます。
「あの夏へ」と似ている2曲
あの日の川
1曲目は、ハクがおにぎりを千尋に渡し、千尋は泣きながらそのおにぎりを食べるシーンで流れる「あの日の川」。
帰る日
2曲目は、千尋とハクがお別れシーンの「帰る日」。
原曲は同じで、それぞれのシーンに合わせて少し構成を変えてるそうで、面白いですよね。
1曲目はハクの優しさを感じる柔らかい感じ、2曲目は序盤インパクトが強く「やっと帰れる!」という気持ちが曲にでています。
しかし、徐々にハクと別れる寂しさなんかも感じます。
皆さんもぜひ聴き比べしてみてください。
おまけですが、「あの夏へ」に歌詞をつけた曲が「いのちの名前」なんです。
作品内のあちらこちらで聴ける千尋の心情テーマソングの役割を果たしているようです。
「ふたたび」
ハクが自身の名を思い出し、そして琥珀川の主であることを伝えるシーン。
ハクと千尋は空から手を繋ぎ落ちていき、千尋は目に涙をいっぱい浮かべてるのが非常に印象的です。
とても壮大な風景と、ハクがある意味自由になった喜びを表す明るい曲。
イメージアルバムには、この曲を元に作られた「千尋のワルツ」という曲も収録。
「ふたたび」よりも、それぞれの音がハッキリしていて「千尋のワルツ」の方が好き!という人も多いそうです。
まとめ
「千と千尋の神隠し」には、他にも多くの魅力的な楽曲があります。
どの曲も心に響く曲ばかりですので、リラックスタイムにオススメです。
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