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『千と千尋の神隠し』の感想と考察を書いてみました。

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『千と千尋の神隠し』の感想と考察

ジブリの中でもダントツに好き( ´ ▽ ` )

目次

千尋への共感から始まった

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千尋が、親の都合で引っ越ししなくてはいけなくなったことに対する千尋の寂しさややる気のなさなんかに、非常に共感していました。

それに対する母親の冷たさに自分の母親と重ね合わせ、ギャップを感じました。
わたしの両親、特に母親は、子供のことを1番に考えて行動していました。

彼女の母親の冷たさから母親らしさを全く感じられず、のちに豚に変えられても可哀想だという感情が湧かなかったです。

トンネルの向こう側には…

道に迷い、ついた先でのトンネルには不思議な感じがしました。

あの世とこの世みたいな雰囲気だな、とオカルト好きだった当時のわたしは、今後の展開にワクワクしていました。

たどり着いた先は、とても日本らしいとはかけ離れた真っ赤な屋台の数々。

既に異常な雰囲気に怯えている千尋に対して、美味しそうな食べ物に目が眩み、貪り食べる両親に対して、人間の汚さ、醜さが見えました。

豚になってもしょうがないと、当時も今も納得の展開です。

実際、台湾の観光地の一つがモデルであり、このまん丸でジューシーな食べ物もあると今ではあちこちから情報が出てきて知っています。

しかし、当時の私には、いつものジブリの美味しいご飯のイメージとはかけ離れ、全く魅力を感じない不味そうな食べ物だと思いました。
今でも、あまり食べたいとは思わないです…(><)

夜になり、多くの神さまたちで賑やかになってくる町で初めてハクと出会うシーン。
彼も大好きなキャラクターです。

わたしは、ヒロインとヒーローが揃ったので、メインストーリーに期待がむくむく膨らんできました。
ハクに助けられ、逃げた先のお湯屋で何が起こるかワクワク!

湯屋で出会う個性的な面々

この湯屋のオーナーで魔女の湯婆婆に自分の名を取られ、「千」と名乗る千尋。
湯屋で出会う仲間たちはとても個性的で面白いです。

姉御肌のリンさんに仕事を教えてもらったり、何度も助けてもらったりと頼れる存在です。

仕事終わりに、2人夜空を眺めながら、食べるお饅頭が美味しそうで、これこそジブリ飯だとジブリの醍醐味の一つを思い出しました。

ボイラー室でお湯の薬効を調節している釜爺も、荒々しい性格とは裏腹に千尋がピンチの時は強力な助っ人となります。

このボイラー室での“えんがちょ”のシーンが微笑ましくて今でも大好きなシーンの一つです。

この湯屋のシステムが、当時子どものわたしにはさっぱり分かりませんでした。

八百万の神様が集まり、お風呂で体を清め、上の階では宴会で美味しいものたらふく食べてどんちゃん騒ぎ。

ひよこみたいな神様、太った神様と個性的な神様たちに可愛いと思ったりもしていました。

しかし、千尋が担当することになったオクサレさまは、映像から臭いが伝わってくるほど汚さが伝わってきました。

新米の彼女がこの神さまを綺麗にして、満足して帰らせたことは彼女の自信につながると同時に、この湯屋の中での立場が良いものになったことを示しました。

オクサレさまの汚れの中心となっていた自転車をみんなで引っ張り上げたときの団結力はなかなかでしたし、お客さまの神さまたちも大盛り上がりで、1番の見せ場と言ってもいいシーンでした。

観ている私も、すぽんと自転車が抜けて、汚れが雪崩のように出たときは爽快でした。

湯婆婆の子どもで、大きな赤ちゃん坊の存在が1番好き

千と出会い、湯婆婆の姉妹である、銭婆の呪文でネズミになった坊が可愛くて、ぬいぐるみを買いました。
20年経った今でも大切に持っています。

この坊ネズミが千尋の仲間となり行動を共にするのですが、彼のちょっとした表情や行動が私にはたまらないぐらい魅力的でした。

映画後半、コハク川の神である傷ついたハクを一生懸命助ける千尋を常に応援していました。
彼女の立場からこの世界で、何かをするには不利でした。

彼を助けることを絶対諦めない千尋は、最初、車の中でぐったりとだらけていたことが想像できないほど、成長。

ハクの正体は…?

終盤では、ハクの本当の姿である龍に乗せられた千尋。
川で溺れたことを呼び起こし、助けてくれたのはハクだったと気づきます。

ここで千尋とハクの関係性が分かり、今度は千尋がハクを助けたんだなと納得いく関係性だと感じました。

人間の世界に生還した千尋。
ハクに対して名残惜しそうに感じました。

もちろん、最初から集中して観ており、すっかりハクのかっこよさにうっとりしていたわたしも同じ気持ちでした。

ハクの手を離れ、最初に来た場所に戻っていくと両親が何もなかったように。
やっぱりこのシーンからも彼女に対する親の温かさを感ぜられず、好意的には観られませんでした。

全体を通して、日本の神様たちが出てくる日本らしさと、台湾のとある場所のイメージに少しギャップがあり、不思議な感覚が残る作品だと感じました。

大人になってから、様々な考察サイトを見ながらこの作品の別の意味などを考えることも驚きがあり、興味深かったです。

ジブリの作品の中でも映像にちょっとした工夫があったりと、日本に限らず世界中が興味深く観れる作品ですね。

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