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映画「プラダを着た悪魔」の感想レビュー。

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今回は、デイビット・フランケル監督の「プラダを着た悪魔」をご紹介します。

映画ジャンルの中で、実はあまり観ないのがお仕事モノだったりいたします。

仕事モノを見るならばドラマで、「2時間では収まらないほどの仕事の詳細な部分の描写してほしい」と思ってしまう方なので、「2時間ではその仕事のことが何もわからないではないか!」などと勝手に思っていて、今でも実はそれは思っていたりします。

ファッションに全く興味のない主人公が、ジャーナリストの仕事を手に入れるため、超一流ファッション雑誌ランウェイの編集長ミランダのアシスタントを始めます。

ですが、やはり一筋縄ではいかず仕事に恋に奮闘する、というストーリーです。

[moveline color=”#afeeee” sec=”5″ thick=”40″ away=”2″]共感度抜群なストーリーや、耳に残るおしゃれな音楽も素晴らしいのですが、主役を務める[move]アン・ハサウェイの美しさと、鬼上司役を演じるメリル・ストリープの演技力の高さが圧巻[/move]です。[/moveline]

エマ
特にメリル・ストリープの演じる上司は鬼畜すぎ。

こんな上司居たら仕事行きたくないな、と変な感情移入しながら見てしまいました。

でも、決して間違ったことは言ってはいない、ファッション誌を作り上げる職人のようで「そうか、人生をかけるとはこういうことか」と体現しています。

絶対イヤであることは変わりはないのですが、ほんのり憧れてしまう、でもきっと無理と心が揺れ動くような魅力のある人物として終始描かれていました。

 

目次

「プラダを着た悪魔」あらすじ

アン・ハサウェイ演じるアンディはいわゆるどこにでもいそうな、田舎っぽい垢抜けない女の子。

[moveline color=”#afeeee” sec=”5″ thick=”40″ away=”2″][move]オフィスに来ていった服を「おばあちゃんのスカート」と馬鹿にされるレベルのファッションセンスの持ち主[/move]です。[/moveline]

あか抜けないアンディ

そんな彼女が、ファッションの聖地であるランウェイ編集室の中で、次第に自分の居場所を見つけていく姿が丁寧に描かれます。

仕事を始めて自分の居場所を見つけるということは、簡単そうに見えて意外と大変なことですよね。

全く知らない環境、知らない人の中に自分をさらけ出すわけですから、相当なストレスがかかる作業です。

さらに自分が興味のあること、好きなことだったらまだしも、今回のアンディのように自分の興味のないこと、自分が住んでいた世界から離れたこと、そういったものを仕事として選んだ場合にはなおさら苦労があると思います。

アンディのレベルで知らなかったら、そもそも入社しないような気もしますが…

そんな幸運ってある??

観る人からしてみると、まずは主人公の視点から物語に入っていくはずですが、少し視点を変えると「たまたま人気ファッション誌のアシスタントになる」なんて幸運あるんだろうか?!

しかもファッションに興味もなければ、ファッション誌自体に興味もなく、むしろファッションなんてと思っているような子が?!と

その境遇にまずチャチャを入れたくなってしまうのはわたしだけでしょうか?笑

ただ、そんな視点で見ている観客に映画の中できちんと

「そうなの、そんな境遇になることなんてないのよ」
「だから興味がないならとっとと辞めたほうがいい、このポジションになりたい人はいくらでもいるんだから」

と主人公に釘を刺してくれます。

もちろん、「ガンバレ主人公!」とも思いつつ、その釘刺しには「そうだよね」と納得もしてしまうわけです。

実際に、ファッションが大好きでアシスタントを賢明にこなしている、エミリーも登場するので、むしろそのアシスタントの状況が、サクセスストーリーになりそうな状況だったりするわけです。

が、それはまた別の話であり、映画の中ではサクセスを匂わせつ触れることはありません… 。

最初は周囲に馴染めず苦労するが…

サングラスをかけたミランダ

当初アンディも同僚たちと全く馴染めなかったり、(というか本人も馴染む気もなかったり)、時には対立したり、ミランダから厳しく叱責されたりともがき苦しみます。

[moveline color=”#afeeee” sec=”5″ thick=”40″ away=”2″][move]ミランダの出社の際のカバンスローと、ミランダの愛娘の双子の無茶ぶり[/move]にはぜひ注目していただきたいです。[/moveline]

しかし、少しずつでもしっかりと前向きに自分の仕事を見つけ、こなしていくアンディ。

双子の宿題というもはや仕事なのか、それレベルのことまで頑張ってこなします。

嵐の中飛行機を飛ばすように言われたり、飛行機が飛ばなかった結果クビにされかけたりと、どんな無茶ぶりにも決して諦めないアンディの姿はわたしたちに勇気をくれます。

エマ
今の日本でやったら確実にブラック企業認定されそうな気もするミランダですが、彼女も仕事に対する熱意は本物。

鬼上司なのに部下がついてくる理由が少しづつ明らかになります。

そして、少しずつミランダの仕事に対する熱意に気づき始めるアンディ。

[moveline color=”#afeeee” sec=”5″ thick=”40″ away=”2″]2人の関係性の変化も丁寧に描かれており、[move]上司と部下ってこんな形で関係性が生まれるんだな[/move]、という面白い気づきもありました。[/moveline]

アンディの前向きさ、まっすぐさを見て、ミランダだけでなく、彼女と関わる同僚達も少しずつ彼女に対する態度が変化していきます。

エミリーにも注目

エミリー

この映画はキャラクターが皆非常にチャーミング。
アンディと同じくミランダのアシスタントのエミリーも非常に魅力的です。

エミリーは最初とっても意地悪で、嫌な奴ポジションで登場します。

しかし、ファッションのことが本当に好きで、仕事を頑張る姿や、頑張ってダイエットに励む姿など、後半に行くにつれて可愛さが垣間見える素敵なキャラクターです。

良くも悪くも女の子らしい女の子ですが、どことなく憎めないようなかわいらしさが魅力です。

ナイジェルも魅力あるキャラ

ナイジェル

登場人物の中で、ファッション業界によくいらっしゃるという、いわゆるオネエキャラが出てきます。

デザイナーのナイジェルです。
彼も非常に魅力的なキャラクター。

ファッションが大好きな少年時代を経て、夢のランウェイに就職したナイジェル。

アンディの仕事に対する姿勢に喝を入れるのがこの人です。
そのセリフがいちいち名言で、1番気持ちにストンと落ちたように思います。

ナイジェルと出会ってからアンディは少しずつランウェイの中で自分の居場所を見つけていったように思います。

職場にこんな人居たらいいなーという頼れるチャーミングな人。

「プラダを着た悪魔」の見どころは?

映画の見どころの1つとして、おしゃれに全くと言っていいほど興味がなかったアンディが、ナイジェルとの会話をきっかけにお洒落を始めるというシーンがあります。

数多く登場するファッションの数々|一流のファッションに身を包んだアンディの輝き

一流ファッションを着こなすアンディ

主演のアン・ハサウェイがともかくかわいらしい。

最初の垢抜けない感じから変身する様は、女性が見たら心躍る瞬間であるはず。

[moveline color=”#afeeee” sec=”5″ thick=”40″ away=”2″]一流のデザイナーであるナイジェルが選んだ[move]「一流のファッション」に身を包んだときのアンディの輝きは本当に美しく、ファッションという世界の持つパワーのようなものを感じる[/move]ことができます。[/moveline]

「あぁ、ファッションにかかわる人たちはこの輝きを知っているから夢中になるんだろうな」と思わせる程のパワーです。

エマ
同じアンディなのに別の人のようにすら感じます。

毎日描かれるアンディの着こなしもとっても美しく、ほれぼれしながら見ました。

プラダに興味がなくても、ましてブランド品に興味がなくても、日々のお仕事着がこんなに華やかにならないとはわかっていても、通勤する主人公が毎回違う服を着ている様子はとても楽しいシーンです。

小物使いなどにも目がいき、帽子やバック、手袋などを華やかに着こなす様子に、やはり憧れてしまいました。

サクセスストーリーの一面と、その業界の裏を捉えていること

華やかな世界にはどこにも裏があるのだということを描きます。

しかし、淀んだ雰囲気にならないところが観ていて気持ちがいいところ。

それが「本当にやりたいことへチャレンジする気持ち」を改めて再認識させてくれるわけで、そういう決断になるのだと、少しだけ驚きつつ納得もして観終えることができました。

映画という2時間の枠の中でお仕事モノは浅くなってしまう気がしていましたし、もちろん「その毎日着ている服って買ったの?借りたの?そんな自由にできるもの??」などとツッコミ入れたくなる非現実的な面もなくはないです。

けれども、そんな点には目をつぶることができるほど、とても爽快な、元気がないときに何度でも観たくなってしまうような、そんな作品です。

アンディが着ていた青いセーター

[moveline color=”#afeeee” sec=”5″ thick=”40″ away=”2″]映画の中で印象に残っている話のいくつかの中に[move]「あなたが着ている青のセーター」[/move]の話が出てきます。[/moveline]

要するに、その何気なく買ったそのセーターの青は、どこで発想が生まれ、登場し、市場に流通し、あなたの手元に届くことになったのか。

それが経済的な側面を持つ話であるわけですが、「たかがファッション、と思っている人たちはそこを見落としているのよ」ということをその短いシーンで伝えていて、物事を1つの側面からしか見ないのは考えの幅を狭めているということなんだと。

なんとなくわかっていることをセリフ(言葉)として、さらりと落とし込んでいる面白さもありました。

パリの華やかさ

パリのエッフェル塔

物語の後半に、ミランダが出席するパリでのファッションショーにアンディが同行するというシーンがあります。

パリの華やかな街並みやファッションの世界の華やかさがうっとりするほど美しい!

日常では見れない世界がとても丁寧で美しいですね(^_^)

パリで美しさの絶頂にある中で、アンディは自分自身がやるべきこと、いるべき場所がどこかということを立ち止まって考え直します。

パリコレ

そして彼女はミランダのもとを去るという決断をするのですが、自分の意志で決めて進みだす姿は、とてもかっこいいです。

元のおしゃれに興味がないアンディに戻った後も、服装は違えど中身は大きく成長した彼女は非常に美しく見えます。

女性にとっての永遠のテーマ「キャリアと私生活の両立」

ミランダ

この映画で描かれる「キャリアと私生活の両立」というのはすべての女性にとって共通のテーマだと思います。

仕事でかなえたい夢もあるけれど、私生活の充実も捨てられない。

[moveline color=”#afeeee” sec=”5″ thick=”40″ away=”2″]この作品は、そんな[move]女性がぶつかる壁を余すところなく描ききっている[/move]ように思います。[/moveline]
業界は違っても共感できるところの多い映画です。

そして、全てが上手くいくわけでは決してないけれど、頑張ったことは決して無駄にはならない、そういう気持ちにさせてくれる映画です。

普通に考えて、あの上司がいて、あれだけの圧をかけられたら、すぐに辞めたくなってしまうのはわからないでもありません。

「好きなものの近くにいたい気持ち」「やりたいことをやる気持ち」それを乗り越えたら成し遂げられるであろう未来を思い描くのであれば「頑張ったっていいんじゃない?」と言っているようでもありました。

アンディは本心でやりたいことを、成功していく中でもう一度思い出す

ただただ成功していくことが全てではなく、本当にやりたい事に立ち返り、今の成功を投げうってでももう一度挑戦したい、と思うように。

これってすごく大切な経験ですよね。

人間は成功し収入が安定し、名声を得ると、ついつい自分にとって本当に大切なものや目指していた目標をいつしか忘れていってしまうのです。

自分が本当にやりたかったことよりも、今目の前にある成功にしがみつくのが人間です。

それでもアンディーは自分の原点に立ち返り最後にはみんなの憧れだったファッション編集者を辞めて、自分が目指していたジャーナリストとしての道にゼロから進んでいくわけです。

そこでわたしが1番感動したのが、アンディーが仕事を辞めた後、アンディーは街中でたまたまミランダを見かけます。

その時の2人の表情がなんともいえない深い物があります。

敵視しているわけでも、後悔しているわけでもなく、お互いの仕事を認め合い、尊敬し合っているという表情があるのです。

それまで2人はただの上司と部下。

[moveline color=”#afeeee” sec=”5″ thick=”40″ away=”2″]ですがその一瞬で[move]対等の友達でもない、他人でもない、ある意味畑は違うけれどまるで仲間のような関係性を感じる[/move]ことができます。[/moveline]

そういう関係の人ってなかなか身近にいないので、ある意味うらやましいです。

ミランダにそこまで認められるまでになったアンディ、どれだけそれまでの仕事に全力を注いできたのだろうと推測することができます。

それはもちろん、劇中の様々な場面で垣間見えるのですが、アンディともう1人の秘書エミリーがミランダの付き添いであるパーティーに出掛けた際、来場している参加者の名前、肩書をアンディーは全て把握。

更には頼まれる前から先読みして動けるようになったり、ミランダの嫌がらせでまだ出版もされていない本の原稿を取りにいって、ミランダに一泡吹かせたりと、観ていてスカッとするシーンがたくさんあります。

こんなに仕事ができる人、ミランダが一目置かないわけがないですよね、ある意味。

仕事の成功だけでは満足できない

仕事ができると、どんどんそれに夢中になっていきますし、たまらなく楽しくなっていく気持ちが働いている女性なら誰しも共感できるところだと思います。

じゃあそれで人生満足かというと、そういうわけでもない。

仕事だけできていればそれで満足ではなく、やはりプライベートだって充実させたいし、誰かと一緒に過ごす休日も大切にしたい。

人間は欲張りだからいろいろなものが欲しくなってくるわけです。

この作品を観ていると、もう一度自分の人生を考え直してみようというか、見直してみようという気持ちにもなれます。

エマ
自分が本当にこれからの人生を生きていくのに必要なことや大切なことってなんなのか、仕事?結婚?自分の夢?全てを手に入れるのはできないのでしょうか。

アンディの場合、成功した皆が憧れる仕事を捨てて、自身の夢を選びました。

毎日何かしら人生の選択を迫られ、いつも取捨選択をしています。

果たしてその選択は正しいのか、向かっている道は本当に望んでいるものなかとふと考えてしまいますよね。

しかも、もし捨てるものが今まで自分が大切にしてきたキャリアや名誉やお金だったとしたら、そんなに簡単に選べないですよね。

まとめ

仕事で嫌なことがあったり、仕事でいっぱいいっぱいで私生活が上手くいかなかったりする時に、「プラダを着た悪魔」を観ると、もう一度頑張ろうという気持ちになれます。

わたしが「プラダを着た悪魔」から受け取ったメッセージ
  • 自分の幸せは自分が決めるということ
  • 自分にとって大切なものは人がうらやむものとは限らないこと

マイ・インターン

ちなみにアン・ハサウェイはもう一本興行的に成功している、ロバート・デ・ニーロと共演した「マイ・インターン」という映画があります。

巷ではプラダを着た悪魔の続編と勘違いしている方がいるのだそうで。

「マイ・インターン」はもちろん「プラダを着た悪魔」の続編ではありませんが、こちらもとても素敵な映画。

ロバート・デ・ニーロがかわいらしくも見えて紳士な役柄を好演しています。

良いお仕事モノ作品を観ると、自分も頑張るぞと思ってしまえる単純さがあるので、吟味してお仕事モノを選んでいたところ
たまたまアン・ハサウェイが両方主人公の作品だったわけです。

結局アン・ハサウェイのファンになってしまいました。

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