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『羊たちの沈黙』あらすじ。レクター博士やバッファロービルのモデルは誰?

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羊たちの沈黙

アカデミー賞主要5部門を独占。
この大ヒット映画を知らない映画ファンはいないでしょう。

主人公のFBI訓練生・クラリス・スターリング役は、ジョディ・フォスター。

そして実質的な主人公とも言えるレクター博士を名優アンソニー・ホプキンズが演じました。

この名作はレクター博士を主人公とした一連の作品の中でも、やはり秀逸だと思います。

アカデミー賞の受賞当時は「こんなサイコスリラーじみた映画が賞を取るとは今年は不作だったんじゃないか」という事を言う人もいましたが、わたしはそうは思いません。

これほど面白い映画は他に類を見ないと思いますし今でも、よく繰り返して見ています。

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目次

トマス・ハリス原作のレクター博士を主人公とする物語の1つ

この映画が他の作品より面白く感じるのはジョディ・フォスター演ずるクラリスというキャラクターと怪物レクター博士の出会い、という点にあると思います。

[moveline color=”#afeeee” sec=”5″ thick=”40″ away=”2″][move]クラリスの聡明さがレクター博士のお目がねに叶い、レクター博士は段々とクラリスに親しみ(恋愛ではなく)を感じ始める[/move]という点が物語の展開を一層、面白い物にしているのです。[/moveline]

「羊たちの沈黙」あらすじ

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「バッファロービル連続殺人事件」を捜査を命じられたクラリス

FBIの訓練生のクラリスは、ある日クロフォード主任に部屋に呼ばれ、捜査中の「バッファロービル連続殺人事件」の捜査に参加することを命じられます。

そして最初の仕事は「監獄にいるレクター博士に会い何らかの情報を得ること」でした。

そして行った監獄は「囚人の中でも特別な危険人物を閉じ込めておく場所」で、レクター博士はその場所の1番奥の部屋にいました。

ちなみに、この場面でレクター博士の場所まで案内するバーニーという看守は、この後の物語でも登場する人物。

[moveline color=”#afeeee” sec=”5″ thick=”40″ away=”2″]レクター博士の[move]「唯一のお気に入りの看守」[/move]です。[/moveline]

クラリスが1番奥の部屋に行く途中、相当に不気味な人物が数名、収容されているシーンが映り、途中でミグズという男に卑猥な事を言われます。

クラリスとレクター博士の初対面|一見紳士的に見える博士だが・・・

レクター博士とクラリー

部屋ではレクター博士が礼儀正しい雰囲気で立っており、穏やかな笑みを浮かべクラリスを出迎えます。

このシーンはこの映画でも1番、象徴的なシーンだと思います。

初めて見るレクター博士は、とても他の部屋にいるような不気味な人物と同じとは思えず、むしろ礼儀正しく優しい紳士のようです。

実際、レクター博士は博学で教養が深く、美意識に長け絵を描くのが趣味である極めて聡明な人物であり、外科医であり精神科医でもあるのです。

そしてクラリスとレクター博士の初対面での会話は、「白眉」と言えるシーンでしょう。

名優、アンソニー・ホプキンズならではの場面です。
礼儀正しく論理的、けれど時々、影の部分をじわっと漂わせるレクター博士。

漂ってくる影の気配を感じながらも毅然と立ち向かうクラリス。

そして香りをかぎ会話を少し交わしただけで、クラリスの個人情報を次々と語るレクター博士の目つきは、段々と異常性を帯びてきて、見る物に尋常ではない気配を感じさせます。

そして、まだ若いクラリスは、とてもレクター博士には敵わず「さ、もうお帰り」と子供扱いされて帰る事になりますが……。

ここから先はネタばれになってしまいますので控えておきます。

この時点でレクター博士は「バッファロービル殺人事件」の犯人の特徴、目的が分かっていた

クロフォード主任は、そうであろう事を予想していました。
しかし自分が行ってもレクター博士は何も語らない事も分かっていました。

だから代わりにクラリスを行かせたのです。

そしてレクター博士の出した問題を解決したクラリスは異様な物にたどり着きます。
しかし、それは犯人を軽く示唆する程度の物でした。

その間にバッファロービルは犯行を重ねていきますが、その犯行のシーンで「ある一定のルール」が見る人に少しづつ明かされていきます。

そして、犯行が行われるたびに犠牲者の遺体が発見されます。
そして、その遺体の検視から異様な物が見つかります。

その異様な物が表す意味を知るためにクラリスは再度、レクター博士に会いに行きます。

そしてレクター博士はクラリスに、ある時は示唆を与え、ある時は答えを与えます。
こうしてクラリスは、少しづつバッファロービルの人物像を掴んていきます。

バッファロービルは犯行は止まることなく続く・・・

しかも今回の被害者は要人の娘。

クロフォード主任とクラリスはレクター博士から更なる情報を得ようとワナを仕掛けます。

そして、そのワナは意外な方向に展開しFBIはレクター博士からバッファロービルの情報を得ることに成功します。

一気にバッファロービルを捕まえようとするFBI。

一方、クラリスはレクター博士のごまかしを見抜き、再度、レクター博士に会いに行きます。

そして新たな示唆を与えられる事になるのですが、この再会シーンもこの映画の見どころです。

そして遂に博士の示唆から答えを見つけ出しクラリスは1人でバッファロービルを見つけ出します。

一方、レクター博士は……。

そして見る物にとっては少し恐ろしく、そして少し愉快でもあるラストシーンを迎えます。

「羊たちの沈黙」の関連映画が存在する

  • 「レッド・ドラゴン」・・・「羊たちの沈黙」の前の物語
  • 「ハンニバル」・・・後の物語
  • 「ハンニバル ライジング」・・・レクター博士の子供時代〜青年期を描く


興味のある方はご覧になってみてくださいね⭐️

レクター博士とバッファロービルにはモデルが存在する

[moveline color=”#afeeee” sec=”5″ thick=”40″ away=”2″]具体的な人名は言っておらず[move]「複数の人物の人物像を合わせた物」[/move]と作者のトマス・ハリス言っていることから、以下の人物達であろうと言われています。[/moveline]

テッド・バンディ

1970〜1980年代に30人以上(実質数は不明)の女性を殺したアメリカの代表的なシリアルキラー。

ハンサムで頭が良く、一種のカリスマ性も備えており政治活動も行い、一時は「将来の上院議員候補」とまで言われた。

サイコパスという言葉は彼がきっかけとなり世に知られることになった。

彼は実際に収監中にFBIに別件の殺人事件について意見を述べ、犯人像の推測を行ったこともある。

彼は裁判において弁護士を拒否し自分で自分の弁護を行い、その弁護ぶりは裁判長をして「君は選ぶべき道を間違った」と言わしめるほど優秀で説得力のある物だったそうである。

1989年に電気椅子で処刑。
国民を安心させるために死体写真が新聞の一面に大きく載せられた。

ジョン・ウェイン・ゲイシー

1972年から1978年にかけて33人の少年、青年を殺したシリアルキラー。

貧しい家庭に生まれ虐待を受け育ちながらもセールスマンとして成功を収め、青年会議所の幹部を務め「次期会長確実」とまで目される。

26歳の時に少年虐待で逮捕され収監されたが、収監中、たったの7ヶ月で高卒資格試験に合格。

その後、通信教育で大学の講義を受け心理学の単位を取るなど頭脳明晰ぶりを見せた。

なんと刑務所にいながらにして青年会議所の法律相談員を務め、2つの法案を州議会に提出している。

出所してからビジネスで成功し一躍、名士となり周囲からも尊敬される存在となった。

IQは非常に高かったそうである。
絵を描くのが趣味で個展を開いたこともある。

特にピエロの絵を多く残しており、今でもオークションに登場し高値で取引されている。

殺した青少年は全て自宅の床下に埋めていたが、あまりの腐臭についに警察の捜査が入り犯行が暴露した。

彼は青少年の首にロザリオをかけボールペンで、それをねじり首をしめ絞殺するという手口で殺し続けた。

ジェフリー・ダーマー

1990年代初頭に全米を震撼させたシリアルキラー。
別名、ミルウォーキーの食人鬼。

17人の青少年を絞殺し遺体を切断。
人肉食をしていた。

オックスフォード・アパートメント213号室が、その現場であり、この部屋を捜索した所、冷蔵庫からビニール袋に入れた肉片や内臓、切断された頭部が大量に出てきた。

また台所には切断された手や指がちらばっており、あまりの異臭と凄惨さに捜査にあたった刑事は防護服と防毒マスクを着用して捜査、押収を行った。

物凄い異臭で押収物を運び出す途中で見物の野次馬連中が皆、嘔吐したそうである。

犯罪が行われたウィスコンシン州では死刑が廃止されていたので終身刑となったが、1994年に他の囚人に撲殺された。

エド・ゲイン

1950年代の殺人者であるが彼が殺したのは2人である。

他のシリアルキラーと比較したら圧倒的に少ないが彼が現在まで名を残しているのは、異常性と猟奇性が突出しているから。

彼は夜中に墓地を掘り返し女性の遺体を盗み解体し「複数の乳首から作ったベルト」「人間の唇を引きちぎって作った窓の日よけ」「人間の肉で作った靴下」など様々な日用品、衣類、食器、家具を人体で作っていた。

また一部は食用にしていたらしい。
見つかった死体は全部で15人分程度であったとの事。

裁判では「精神的無能力者」と評決され精神病院で一生を過ごし、77歳で死去した。

『羊たちの沈黙』Twitter口コミ

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本ページの情報は2020年12月時点のものです。
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