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『用心棒』黒澤明監督作品のあらすじと見どころを解説してみた。

用心棒

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黒澤監督は言うまでもなく世界的な巨匠です。
1940年代までヨーロッパやアメリカでは日本映画など見向きもされませんでした。

ところが黒澤の『羅生門』がヴェネチア映画祭でグランプリを獲ってから、日本映画の凄さが世界で認められるようになりました。

目次

黒澤明監督は、邦画界そのものを世界に注目させる立役者でもあった

彼がいなければ、溝口健二や小津安二郎といった監督が世界的巨匠になるのも遅れたかもしれません。

黒澤監督の凄さって?

それは、作品が非常に娯楽性に富んでいること。

たとえば代表作である『七人の侍』は人間ドラマとしてもよく出来ていますが、何と言ってもチャンバラ場面のリアルさや迫力が群を抜いています。

エマ

芸術性の高い監督は多いけれど、黒澤監督のように理屈抜きで面白い映画を作り続け、その多くが高い評価を得ている巨匠は歴史的に考えても少ないでしょう。

亡くなって以降も、黒澤が国の内外で尊敬され続けているのも当然だという気がします。

黒澤監督が自ら「のびのびと我を忘れて作った」のが1960年の『用心棒』

脚本は監督自身と盟友の菊島隆三が共同で書いたオリジナル。

ただ実はハードボイルド小説の始祖ダシール・ハメットの『血の収穫』や『ガラスの鍵』が元ネタと言われており、そのせいかどこか外国風、そして西部劇風のストーリーです。

『用心棒』あらすじ

主人公は本名の分からない浪人

途中で名を問われて「桑畑三十郎」と名乗りますが、これはデタラメです。

主人公は目的もない旅がらすで、ある宿場町に何となく立ち寄ります。

通りにはまるで人がおらず、走ってきた野良犬は人の手首をくわえていました。
思わずたじろぐ主人公。

ヤクザ達を滅ぼそうとして…

ヤクザものたちに脅された後で彼は飯屋に入り、そこの老主人からこの宿場町の事情を聞かされます。

エマ

そこでは跡目相続にからんで2つのヤクザの組が対立していました。

そのせいで毎日のように人が死んでいて、儲かっているのは棺桶屋だけ、という有様なのです。

それを聞いた主人公は2つの組の対立をあおり、派手に戦わせて両方とも滅ぼしてしまおうと考えます。

剣の腕、そして知略にも長けた主人公はうまく片方の組の用心棒に収まり、真っ昼間から大出入りを始めさせます。

ところが役人が立ち寄ると判って出入りは中止。
主人公は次の策を練るのですが……。

黒澤監督のストーリーテリングは非常に巧み

ストーリーはかなり複雑で登場人物も多いのですが、それらをなめらかに分かりやすく紹介して、最後まで退屈することがありません。

エマ

特に、主人公が歩いてくる冒頭から宿場町で無宿者たちを斬って捨てるまでの展開は、何度観ても惚れ惚れします。

そしてこの映画が話題になったのはその面白さだけではありません。

イタリアで『用心棒』を見た無名の監督セルジオ・レオーネが、勝手に西部劇にアレンジしてリメイク

その『荒野の用心棒』がヨーロッパやアメリカで大ヒットし、主演のクリント・イーストウッドはそのヒットのおかげで大スターとなりました。

さらに似たような映画が次々と作られ、イタリア製西部劇、いわゆるマカロニ・ウェスタンのブームが起きたのです。

このような映画史に残るムーブメントを産んだという点でもこの『用心棒』は偉大な作品と言えます。

時代劇における「定番」を作った点でも『用心棒』は重要

時代劇では人を斬った時にズバッというような効果音が入ります。

実はこの音は1950年代以前のチャンバラにはつけられていません。
人が斬られた時の恐ろしさを強調するため、黒澤監督がこの『用心棒』で発案したのです。

この時はまだ小さい音でしたが、続編である『椿三十郎』ではさらに大きな音になりました。
そしてその効果があまりに凄かったために以後の時代劇はみんな真似をし、時代劇における定番になったのでした。

国内外における影響の大きかった『用心棒』をぜひチェックして!

黒澤監督の時代劇というと『七人の侍』があまりに高い評価を得ていて、『用心棒』はその影に隠れがちです。

でも何も考えずにひたすら面白い映画を見たい、という人には、重厚すぎる『七人の侍』よりも軽妙さもある『用心棒』の方があっているでしょう。

三船敏郎も主人公役にぴったりはまっていて、以後の彼がこの役柄を別の映画やテレビで演じ続けたのも当然だという気がします。

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