「千と千尋の神隠し」において1、2を争う人気キャラクターのハク。
迷い込んだ千尋を助ける、壁ドンシーンは一時期人気になりました。
作品の最初から最後まで千尋の側で千尋を助けてくれる頼れるイケメンキャラ、ハクは千尋と別れた後どうなったのか考えてみました。
千尋と別れた後ハクはどうなった?多くの憶測が広がる
湯婆婆がハクを八つ裂きにした
千尋が坊ネズミやカオナシたちと銭場の元に向かってるとき、ハクは湯婆婆に「坊を連れ戻す」と言いました。
すると湯婆婆は、「それでどうなるんだい?その後私に八つ裂きにされてもいいんかい?」と言っています。
それに対してハクは何も言っていません。
ハクは、湯屋のオーナーで魔女の湯婆婆の弟子になるため油屋にやってきました。
ハクと湯婆婆の間にも湯婆婆有利の契約が結ばれているでしょう。
ハクは千尋を助けるため、湯婆婆に対しても裏切り行為をしていると言っても過言ではありません。
また、公式のブログでも
「すべてのことはルールに従わなくてはならない」
とあります。
さらに、宮崎駿監督は、
「千尋と最後に別れるシーンで、手を繋いだ千尋の手が離れ、ハクの手だけが名残惜しそうに残っています。これは、永遠の別れを表現している」
と述べています。
これらの情報により、ハクは八つ裂きにされ、千尋とはもう会えないことは十分な説でしょう。
でも、この設定は残酷すぎてわたしはあまり受け入れられないのです(><)
千尋とハクは、再会した
ハクは千尋と空を舞っているときに、名前を思い出しました。
これでハクの呪いも千尋と同様解けたと考えられます。
また湯婆婆の言葉は、ただの脅しとも捉えられます。
ハクは、「私は湯婆婆と話をつけて弟子をやめる。平気さ、本当の名を取り戻したのだから。元の世界に戻るよ。」と言っていました。
彼は自分の名前を思い出したことにより、ある程度の自由を得たように感じますよね。
そして弟子を辞めて元の世界に戻ると。
さらに千尋の「また、会える?」という問いにも「うん、きっと。きっと。」と答えました。
絶対ではない以上分からないですが、きっと、きっとと何度か言ってるような感じでした。
ハクはどのような形であれ千尋に会う意思を感じられます。
ハクは琥珀川の主、神さまでした。
しかし、その川はマンションなどの工事でなくなってしまいました。
もしかしたら、千尋が新しく住む家の近くの川の神さまになる可能性もありますよね。
そして、「幻のエンディング」みたく千尋は見えてなくてもハクの存在を感じ取るれるのではないでしょうか。

ハクは千尋のお兄さん
エンディングで、水の中に浮いていた靴を、誰かがすくいあげてたことは覚えています。
千尋が小さいときに川で溺れたました。
もしかして琥珀川で救ってくれたのは、川の主のハクではないかというメッセージの比喩として人の手としたのかと思っていました。
千尋のお兄さん説は、プロデューサーで評論家の岡田斗司夫氏がYoutubeで発信しています。
その内容は「なるほど!」と分かりやすい解説でした。
岡田氏は「ハクは溺れていた千尋を助けた兄で、千尋を助けたが死んでしまった。」と述べています。
これは、作品内でハクの言葉「そなたを小さい時から知っている」にもフィットしますね。
でも、なぜ千尋を知ってるのかは分からないようでした。
宮崎駿監督が作詞した「あの日の川で」
この曲の歌詞に
“誰かのために生きている私、私のために生きてくれた誰か“
とあります。
”誰かのために生きている私“とは千尋のことであり、千尋はハクを救うため戻りがあるか分からない電車に乗り、銭場の元に向かうところがイメージできます。
この一方通行の電車は、死の世界に立ち向かっていく感じですよね。
”私のために生きてくれた誰か“はハクのことを表しています。
もしハクが千尋の兄であるのなら、命懸けで助け、彼は千尋を助けて死んでしまうことがイメージできます。
1番気になっていたのは、千尋の母親
千尋の母親は父親に対しては、目を合わせたりくっついたりとスキンシップをとっていますが、千尋には目も合わさず、くっつかないでと突き放す態度をとっており、私を含む視聴者もなんか不自然なほど冷たい母親だと感じていたと思います。
それは、長男である千尋の兄が千尋のせいで死んだことに対する態度とも。
もちろん、母親は千尋を可愛がってるつもりですが態度に出てしまっているという見解でした。
確かに千尋の母親冷たすぎるんですよね。
子供の頃から不思議でしょうがなかったです。
この辺り納得してしまう理由でした。
絵コンテでも千尋の靴をとる子供の手が描かれており、その横には“子供の手”とメモされています。
これは、やはり川の主であるハクとしても兄であるハクとしても考えられるでしょう。
まとめ
どんな形だとしても、ハクは千尋に間接的でも会ってるんじゃないかなー。
会っていて欲しいですよね。

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