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『千と千尋の神隠し』考察。宮崎駿監督が映画に込めた意味やメッセージとは?

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この映画は、2001年に制作されました。
宮崎駿氏が監督・脚本・原作すべて担いました。

目次

興行収入は316億円と日本歴代1位だったけれど…

2020年10月16日に公開された「劇場版 鬼滅の刃 無限列車編」によって1位の座は鬼滅の刃に譲る形となりました。

第75回米アカデミー賞では、アカデミー長編アニメ映画賞受賞。
第52回ベルリン国際映画祭では、金熊賞を受賞しています。

2016年のイギリスBBC主催の「21世紀の偉大な映画ベスト100」において第4位に選出されました。

海外においても非常に注目された作品です。

当時、わたしもテレビのエンタメニュースに取り上げられているのをよく観ており、覚えています。

「八百万の神さま」ってなあに?

千尋たちがあちらの世界へと迷い込んですぐに多くの神さま「八百万の神さま」が船に乗ってやってきますよね。

いろんな神さまがいて子供だった私は不思議に感じていました。
その八百万の神についてお話しします。

まず八百万の神とはなんでしょうか。
これは、数多くの神さまを表しており、あらゆるもの、自然に宿る神々のこととされております。

私たち日本人は食事のとき、「いただきます」「ごちそうさま」と言いますよね。
これは、食べ物の命に感謝してその命で生きています。

また、「もったいない」の言葉も日本ならではです。
一つ一つの命を大切に扱い、感謝すること。

これらは自然の流れに大きく関係しており、私たち日本人は気づかなくても「八百万の神」のルーツがあるのです。

油屋には八百万の神が疲れを癒しにやってくる

神さまたちは見た目がそれぞれ違いますが、細かく紹介されるような描写は存在していません。

しかし、神さまたちは名前がちゃんとあり、一部紹介していこうと思います。

オシラサマ

千尋がエレベーターに乗り合わせ、びっくりしていましたね。
大根のような白く大きくぽっちゃりとした見た目をしています。

オシラサマは東北地方に伝わる農業の神さまです。
ふんどししてて可愛らしく、わたしは意外に好きなキャラクターの一人です。

カスガサマ

遊覧船から団体でゾロゾロと出てきた貴族の格好をしていました。
春日大社を表しているようで、お面には春日大社のお札がついています。

子供のときカスガサマが、キョンシーに見えてちょっと気持ち悪かったのを覚えています。

春日大社のお札だったんですね。

オオトリサマ

まんまるヒヨコの姿をした神さまで、大勢のオオトリサマがお湯に浸かりにきていました。

細かい解説は別に載せてます。

オクサレサマ

視聴者は必ず覚えているインパクトのある神さまです。
ヘドロやゴミを体に纏い、体中からも強烈な異臭を出していました。

渡されたお金もぐちゃぐちゃで千尋だけでなく、湯婆婆でさえも笑顔が引き攣っていました。

またリンが運んでたおにぎりが一瞬で腐っていましたよね。

千尋主導のもと従業員みんなで協力してゴミやヘドロを取り除きます。
最後はゴミが崩れるように出てきました。

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オクサレサマが置いていった苦団子

オクサレサマは綺麗になり去る時に、お礼として千尋にちっちゃなお団子を渡しています。

苦団子は、どんな効果があるの?

正式には公表されていませんが、いくつかのシーンでこの苦団子の役割が推測できます。

カオナシが湯屋で宴会し暴れているとき

千尋が苦団子のかけらをカオナシの口に入れます。
すると苦しみ始め、今まで食べた物や人を吐き出していきます。

ハクが龍の姿で苦しんでいるとき

ハクは、銭場の魔法がかかったハンコと湯婆婆が操る黒いイモムシを吐き出したのです!

このように、苦団子には、体に悪いものを排出する浄化作用があるようですね。

ちなみに、千尋は好奇心からちょっと食べてみたところ、ものすごく不味そうな表情していましたが、何も吐き出しませんでした。

きっと悪いものがないから外に出すものがなかったのですね。

「千と千尋の神隠し」のメッセージや世界観について

宮崎駿監督によると、本作は、主人公千尋と同年代の少女たちのために作られました。

千尋のモデルになっている女の子は、宮崎駿監督の友人で日本テレビの映画部スタジオジブリ担当の奥田誠治さんの娘さん。

この娘さんについて作られた作品でもあるようです。
また千尋はどこにでもいる女の子としてデザインされました。

宮崎駿監督はこの作品を冒険物語と呼ぶべき映画と言っている

冒険物語の主人公は何か特殊な能力や技を持ってたりするのですが、千尋は平凡な女の子で何かしっくりしない感じもあります。

しかし、なんの能力もない彼女が、ある日突然神さまたちの世界の油屋で働き始めます。

そこで、今までにはないような経験をして、助けられまた助けて成長していく様子は冒険と言えるでしょう。

世界の豊かさと可能性

またこのような子どもにとってタフな世界を舞台にすることで、この世界がいかに豊かでたくさんの可能性があるかを描きたかったと述べています。

また、

「僕は彼女たちに、大丈夫あなたはちゃんとやっていけると本気で伝えたくてこの映画を作ったつもりです」

と語っていました。

10代の子供たちを励まし、応援する作品だったことは確かですね。

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