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『ハウルの動く城』あらすじと感想。ハウルの命はどこにあるのか?

ハウルとソフィー

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ヨーロッパ風の異国を思わせる舞台と、魔女や魔法使い、動く城が登場する不思議な世界観が魅力の『ハウルの動く城』

細部まで丁寧に描かれた作画にうっとりしてしまいますね💛

目次

『ハウルの動く城』あらすじ

帽子を作るソフィー

帽子屋の娘18歳のソフィーは、ナンパされている場面を魔法使いのハウルに救われます。

ハウルは、彼の心臓を欲する荒地の魔女からソフィーと共に逃げ切りました。

帽子屋に荒地の魔女がやってくる

荒地の魔女

追い返そうとしたソフィーですが、魔女に強力な呪いをかけられて90歳の老婆の姿に(>_<)

居場所を失ったソフィーは街を出て荒地へ旅に出ました。

カブの頭をしたカカシとの出会い

ソフィーとかかし

泊まるところを探すソフィー。
カブが案内したのは『ハウルの動く城』でした。

ひとまず城に入ったソフィーは、火の悪魔カルシファーと対話しました。

カルシファー

「ハウルに魔法の契約で縛られてコキ使われている」「この城も自分の魔力で動いている」という彼は、契約を無効にしてくれたらソフィーの呪いも解くと言いました。

ソフィーは、掃除婦としてハウルの城に居候することに

掃除をするソフィー

やがて戦争が起こり、魔法使いマダム・サリマンは元弟子のハウルに、手助けするよう求めてきました。
そうしなければ魔力を奪うというのです。

同じように協力を求められていた荒地の魔女は、魔力を失い只の老婆になってしまいます。
ソフィーはハウルは協力しないという趣旨を話しましたが、サリマンは容赦なくハウルを襲いました。

危険を感じたハウルは、魔法でソフィーの帽子屋へ引っ越しをし身を潜める

ハウル、ソフィー、荒れ地の魔女

荒地の魔女もそのまま仲間に加わり、ソフィが介護をするようになりました。

しかし町が空襲に遭い、ハウルはソフィーを守るために戦場にいきます。

ハウルを助けるためソフィーも城へ戻りハウルの後を追いました。

荒地の魔女がカルシファーがハウルの心臓を持っていることに気づく

ハウルの心臓を掴む荒地の魔女

それを奪おうとした荒地の魔女は火だるまに…。

思わず水をかけてしまったソフィーは、ハウルが死んでしまうのではないかと悔やみます。
城は崩れソフィーは谷底へ投げ出されました。

ソフィーはハウルの過去へリープ

ハウル

契約を交わす瞬間を目の当たりにしたソフィーは「未来で待ってて」と叫んで現代へ帰っていきます。

このときソフィーは18歳の元の容姿にもどっていました。
現代ではズタボロのハウルが待っていました。

まだなんとか城を動かしていたカルシファーでしたが、もう限界でした。

心臓をハウルの体に返す

動く城

契約が解けたカルシファーは喜んで飛んでいき、ハウルも無事目醒めました。
しかし、完全に魔力を失った城は崩れ落ち、皆は猛スピードで谷を滑り落ちていきます。

そのとき、カブが身を呈して皆を守ってくれたのです。
そのカブにソフィーがキスをすると、なんと人間になったのです!

カブの正体は隣の国の王子で、呪いで苦しんでいたのです。
彼は国に帰り、戦争をやめさせると誓います。

終戦後、「やっぱり皆と一緒にいたい」とカルシファーが再度合流。
ソフィーたちは新しい空飛ぶ城に揺られ幸せに暮らすのでした。

ハウルは生きた廃墟である

ハウルにキスするソフィー

本作において混乱しやすい点は、「ハウルの命はどこにあるのか?」です。
作中では、ハウルがカルシファーと契約する場面を見れますね。

ソフィーはカルシファーに出会ったとき、ハウルの心臓はカルシファーが持っているということを聞かされますが、最初のうちはまだそのことに対して現実味を感じていません。

でも契約した場面に遭遇することで、彼の命はカルシファーの命であるということを認識します。
視聴者も同じでしょう。

そこに生きていると思っていたハウルは、紛れもなく「生きた抜け殻」であると気づくのです。

『ハウルの動く城』と『風の谷のナウシカ』との共通点は?

巨人兵

これは、『風の谷のナウシカ』に見られる巨人兵の描かれ方と似たような表現ですね。

ナウシカに登場する巨人兵が、神話的な巨人兵→生きている巨人兵→廃墟と化した巨人兵と遷移するように、ハウルも、生きているように見えるハウル→抜け殻のハウル→本当に生きているハウル(ラストで心臓が元に戻るので)というように遷移します。

ハウルの存在は、こういった表現を持って強度を増しているのです。

カルシファーの力で動く『城』の存在

ハウルの動く城

これはぱっと見た限りただのがらくたの寄せ集めであり、カルシファーが動かさなければ崩れてしまう、まさに「生きた廃墟」なのです。

カルシファーとの契約が切れた瞬間、城は魔力を失い死んでしまいます。
しかし、カルシファーがいるうちは、板一枚にそれを支える柱だけになってもなお動き続けていました。

城には命が、魂が宿っていたのです。

タイトルに『ハウルの動く城』とあるのは、廃墟に宿る魂、魂が抜けた廃墟を描いた作品だからです。

主人公のハウルと城は、「生物と無生物」という全く別のものに見えて、実はほとんど同じものであると思います。

ただ、城は命あるものから抜け殻に。
ハウルは抜け殻から命あるものになった。

それだけの違いなのです。

『ハウルの動く城』Twitter口コミ

https://twitter.com/owatadedream/status/1508637760625672194

まとめ

宮崎駿監督の作品には、やはり強い「生」を感じます。

「人間と自然の共生」は様々なところで語られているとおり明確なテーマでありますが、「廃墟と精神」もまた、宮崎駿監督作品の「生」を生み出している大きな要因なのです。

ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
ハウルとソフィー

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