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「オーバー・ザ・トップ」スタローン主演映画の感想

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シルベスター・スタローンと言えばムキムキマッスル。

主演映画はその筋肉が大活躍する「ランボー」もしくは「ロッキー」ではないでしょうか?

でも実は、戦地でもなく恋人の名を叫ぶでもない、むしろ穏やかに地平線が見える大地を巨大トラックで運転し続ける映画があります。

目次

「オーバー・ザ・トップ」あらすじ

そのタイトルは、「オーバー・ザ・トップ」。
妻の父親により、一度破壊された家族の絆を取り戻す父子愛ストーリーがメインです。

もちろん彼の魅力的な筋肉も活躍の場を用意されていて、アームレスリング(=腕相撲)で金銭を稼ぎ、かつそれをインテリ傾向に育てられた息子に指導することでコミュニケーション手段としても使われています。

日本人にとって腕相撲は自宅でも教室でもどこでも行える遊びのようなものですが、アームレスリングには公式試合もある世界的な競技なのです。

ゆえにボクシングのリング上と変わらない場でメンチ切り合っての真剣勝負。

選手も大根のように太い腕にガッツリ入れ墨を施されたような、どちらかと言うと無法者の合法金儲けといったところ。

スタローンより大柄な敵が現れ、ムキムキな太腕で彼の前に立ちはだかります。
しかし物語主人公な彼も、背負うものがあります。

主人公と息子との溝

想い合う相手と子を設けたものの、妻とも子供とも引き離され、妻の父親に威嚇され、実の息子に久しぶりに会えば妙にインテリに洗脳されていて、妻は病で死にそう。

妻の計らいから息子とトラック生活を共にしますが、祖父により固い頭に育てられていて、根無し草のような生活の父親を理解せず懐柔に一苦労。

しかしそんな固定概念に染まった頭も、だだっ広い地平線の中、娯楽もなくトラックで走る生活に変化が表れます。

息子の変化と成長

綺麗で規律のある都市で育った彼が、初めて見る壮大な大地と夜明け。

制服の袖なんてむしろ邪魔で、彼は解き離れたかのように袖を父に毟ってもらい、空の下歯を磨き、巨大トラックの運転を教えてもらいます。

世界にあるのは縛り付けるばかりのルールではなく、自然と興奮と笑いだけ。登場時、固い表情できちんと制服を着込んでいた彼とは真逆の成長です。

アームレスリングを嗜む父親に必勝法を習い、自分でいじめっ子に勝ち抜く強さを。
日焼けして健康的になった肉体は、健康的に。

生きる楽しさを覚え、唯々諾々と祖父の敷いたレールを歩んでいた彼は変わりました。
そんな息子を奪い返す祖父から、取り戻す逞しいスタローン。息子もその時にはすっかり父親に懐いています。

アームレスリングの試合に挑む

アームレスリングの試合

そんな経緯のある家族愛も賭けて彼はアームレスリングに挑むわけです。
もちろん敵は誰もが認める力量のあるライバル。

しかしだからこそ、その試合に打ち勝つ彼は認められずにいた妻の父からも認めてもらえる要素となるのです。

この映画は家族間のイザコザやその改善法も其処此処にヒントを散りばめられているため、一概に古い映画と侮れないからわたしはオススメしたい。

雄大な大地をトラックは走る

しかもトラック運転手の粗暴さや雄大な自然と共に生きる姿を印象づけるために、日本では考えられないほどの道しかない大地を巨大トラックは行くのです。

ただの無味乾燥な景色ではないんですよ?
電線もビルディングもない中を、大きな大きな太陽が現れ沈んでいく。

早朝も一日の終わりも、何もないのに美しいのです。何もないからこそ、美しいのです。

あるのは移動手段のトラックに、備え付けのラジオから流れる洋楽。

アームレスリングトレーニングのための器具。
そして運敵席と助手席での会話。

都市部にいるとそれで良かった常識が、自然の中に飛び出ると自分が脆弱だったことに気付くキッカケになる。

特に反撃手段を持たず鬱々と我慢することを覚えていた少年は、父親によって野性的な強さを教わるのです。

長年離れ離れにもなっていたにも関わらず。

日本に置き換えてみると…

これは事情も環境も国も違っていても、日本でもあることです。

娘息子が親を知らない。
親が娘息子を知らない。

だから距離もあれば、嫌悪も生む。

そんなものと流してる家庭はそこらに溢れています。

誰かの忠告や参考話よりも、映画作品として美しい映像とそれにぴったりのBGMを見ることで、自分も家族も変われる何かがあるかもしれません。

「ランボー」も「ロッキー」も良いけれどやっぱり「オーバー・ザ・トップ」が好き

主人公と息子

ストーリーが面白いというだけでなく、学びにもなる。
そしてそれを勧めやすい映画、主演でもある。

もちろんスタローンの他作品だって最高です。
アクション好きになった理由はスタローンですから。

しかし彼の一作品を推すとしたら、わたしはこの「オーバー・ザ・トップ」を推したい。
タイトルにあるように「限界や目標を超える」には、何かキッカケや内に秘めた情熱が必要です。

自分の限界を超えてみろ

自分ができるのはここまでだから、理解されないのは仕方ないことだから、世代違いだものなどと言ってる人はきっと多いはず。

特に職場や人間関係や社会の仕組みに声を上げず内に秘めやすい大人しい気質の日本人ならば、その必要性はどこの国よりあるんじゃないでしょうか?

不器用なスタローンは、のっけから息子に反感を持たれています。

そんな彼が、アームレスリングや巨大トラック、偉大な自然に助けられて父子関係という身近な人間関係を改善する物語です。

本当に朴訥な人なので、彼にも出来るならと思わせてくれるものがあるんですよ。

物語序盤から中盤、後半へと怒濤のごとく進展する関係は快感すらあるほど!

アームレスリングを侮るなかれ

アームレスリングの知り合いその2

「スタローンなのにアクションそれだけ?」などと思うなかれ。
アームレスリングは上記で言ったように、汗したたる緊迫感の中で本気で筋肉と筋肉がぶつかり合うのです。

睨み合い、違反を食らい、それでも倒れず退かず、息子と義理の父に”男”を見せたリンカーン・ホークという鷹の名前を持つキャラクターは、家族としても一人の男としても尊敬できる人です。

字幕も吹き替えも◎ 音楽も最高。

字幕も吹き替えも素晴らしい出来で、俳優のイメージが壊れません。

音楽はどれも作品に寄り添ったもので、未だにダウンロード曲としてもCDとしても購入できます。

まとめ

少し泣けて、共感できる話運びで、勇気ももらえちゃう。
話のイメージで、洋楽だって大好きになってしまった。

影響力のある(自分の人間系も反省もさせる・笑)素晴らしい作品と思いませんか?

これらの理由によって、わたしはスタローン作品のこれを推奨します。
年齢や性別を問わず紹介できる点も良いですよね。

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