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『思い出のマーニー』あらすじと感想。【ネタバレ注意】

思い出のマーニー

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2014年7月、米林宏昌監督で公開。

原作はジョーン・G・ロビンソンによるイギリスの児童文学で、本作の前に公開された『風立ちぬ』『かぐや姫の物語』とは違い、もう一度子どもたちに向けた作品として製作されました。

目次

『思い出のマーニー』あらすじ

幼くして両親と祖母を亡くした杏奈は、親戚たちが誰が杏奈を引き取るかで揉めていたところを目撃し、暗い性格になってしまいます。

義母である頼子にすら心を開かず「おばさん」と呼んで接していました。

療養のため田舎へ向かった杏奈

田舎へ来た杏奈

あるとき、喘息の発作を起こし学校で倒れた杏奈は医師から「環境のいいところで療養するように」と言われます。
こうして故郷の札幌をあとにし、田舎に住む親戚の大岩家に滞在することになります。

心配性の頼子に手紙を出しに行く途中、浜辺に出た杏奈は向こう岸に荒れ果てた屋敷を見つけました。
丁度潮が引いていたため歩いて屋敷に向かいます。

屋敷のことが気になった杏奈は、帰宅後叔母たちに尋ねます。
すると「昔は外国人の別荘だった」と教えてくれました。

夢に出てきた金髪の少女

髪を梳いてもらっているマーニー

その夜、杏奈は夢を見たのです。
屋敷でブロンドの少女がおばあさんに髪を梳いてもらっていました。

祭りで近所の娘と揉めた杏奈

杏奈とマーニー

泣きながら屋敷へ向かう途中、ボートのオールが動かせなくなってしまいます。

そこへ夢で見た金髪の少女が現れ、ロープを使いボートごと杏奈を岸へ引き上げました。

杏奈とマーニーの出会い

杏奈とマーニー

次の日杏奈が海へ行くと、少女はボートに乗って迎えにきました。
マーニーと名乗る彼女は杏奈を屋敷のパーティーに招待しました。

マーニーの家族や幼馴染の和彦と楽しい一晩を過ごした杏奈。
「また私を見つけてね」とマーニー。

しかしあれからマーニーは姿を見せなくなります。
しばらく経ち、浜辺で出会った女性から屋敷で工事が始まっていると聞きます。

急いで屋敷へ向かうと彩香に出会い、マーニーのものだという日記を見せてくれました。

そこには、杏奈とマーニー、一緒に過ごした出来事が綴ってあったのです。

マーニーの前で本心をさらけ出す杏奈

その後再会した2人は、お互いについて話しました。
杏奈は「おばさんは役所にお金をもらっているから私を育ててる」と涙を流しながら怒りをにじませます。

一方でマーニーは以前サイロに連れて行かれたことがトラウマだといいます。
サイロは怖くないと教えるため、杏奈はマーニーと共にサイロへ向かいます。

途中マーニーは杏奈を「和彦」と呼びますが、それを指摘され正気に戻ります。
ところがサイロで眠った杏奈をマーニーは置き去りにしたのです。

高熱を出し倒れていたところを彩香に助けられた杏奈

帰宅したあと再び眠りにつきます。
夢の中で「裏切られた」と屋敷へ向かう、憤った杏奈。

そこにはマーニーがいて「あなたにさよならしなければならないから、許してほしい」と請います。
マーニーを許すと、彼女は微笑んで消えていきました。

サイロのことを全く覚えていない杏奈に、彩香が日記と一緒に見つけた『to Marnie from Hisako』と書かれた絵を渡しました。

マーニーの正体は一体?

マーニー

久子は工事のことを告げた人で、マーニーが誰なのかも示しました。

屋敷に住んでいたマーニーは和彦と結婚。
娘の絵美里を授かりましたが、和彦を病気で亡くしてしまいます。

病んでしまったマーニーは療養所に入り、絵美里は全寮制の学校に預けられました。

その後結婚した絵美里も事故で亡くなり身寄りのない彼女の子供をマーニーが引き取ることに。
しかし娘の死から立ち直れずマーニーも他界してしまったのでした。

大岩家に迎えにきた頼子は「役所からお金はもらっているけれどあなたを思う気持ちは変わらない」と諭します。

頼子と和解した杏奈は、写真を受け取ります。
そこには屋敷が写っていて、裏に『私の大好きな家 マーニー』と書かれていました。

マーニーは杏奈の実の祖母でした。
家へ帰る途中、マーニーが手を振っているのが見えた気がしました。

マーニーは幻想なのか?

マーニー

この作品で議論されるのは果たしてマーニーが幻想なのか幽霊なのか、ただの夢なのかということだと思います。

彩香に会うまで、杏奈はマーニーは幻想の人物だと思っていました。

マーニーの日記を見たことで、彼女が実在する人物だと発覚

マーニーの日記

しかし『杏奈の幻想の人物である』ということもあながち間違いではないと思うのです。

杏奈はパーティーのあと、しばらくマーニーに会うことができませんでした。

屋敷で起こった不思議な出来に、これは自分の創造(想像)であり現実ではないと思ってしまったからです。

創造すれば会えますが、それはあくまで杏奈の意識が現実にあるときです。

例えば、夢の中でキムタクに会えたとしましょう

あなたには「夢を見ている」という意識はないので、このとき意識下では紛れもなく現実でキムタクに会っていることになります。

夢の中のキムタクは本当はあなたが頭の中で操っているようなものなのですが、当然あなたにはその意識もありません。

つまり、キムタクはキムタクとして独立した存在であることになります。

これが目覚めているときにキムタクと会っている妄想をしたらどうでしょうか。

妄想の中のキムタクはあなたの思うように動いてくれますが、目覚めている以上あなたは「これは妄想だ」としっかり意識しています。

現実でキムタクに会っていることにはならないのです。

杏奈が初めてマーニーに出会ったのは夢の中

杏奈

その後も無意識で想像していたときにはマーニーに会えたのですが、想像であると意識してしまったためマーニーの姿が見えなくなってしまったんですね。

それがなぜまた見えるようになったのか?
キーは、マーニーの日記ですね。

「マーニーは実在するんだ」「創造上の人ではない」と思ったことで、杏奈は現実でマーニーと会おうとします。
その願い通り、マーニーが登場したのです。

するとマーニーが「さよならしないといけない」と言ったのも杏奈の創造ということになりますよね。

なぜ創造上のマーニーがそう言ったのでしょうか?

マーニーとさよならするもしないも、創造ならば杏奈が決められます。
杏奈はマーニーとの別れを望んでいたのでしょうか?

少し違います。
杏奈はマーニーに諭されて自分が本当は幸せだということに気づき始めたのです。

だから、マーニー無しでももう大丈夫、と無意識に思ったのでしょう。
杏奈が一歩踏み出した瞬間です。

『思い出のマーニー』Twitter口コミ

まとめ

杏奈がマーニーに会うとこはもうありません。
でもマーニーは杏奈の「記憶」の中で生き続けるのです。

ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
思い出のマーニー

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